キズナにキズを入れてみる、あとシズナはカワイイ
新宿に行くと2回に1回は職務質問される
(月曜いいともテレフォンショッキングにて)
何とめんどくさい目にあっている人間もこの世にはいるものだ。
でもいいね。
本人です。で納得してもらえるらしいから
クドカン こと 宮藤 官九郎
たしかに挙動不審でないことはない(とワタシには見える)男だ。
そんな彼も立派な父親らしい。
そういや何かの週刊誌で彼が連載するコラムにて
家族で外食しに行ったとき
子供のうんちが出そうで出ない状態に困り果てるクドカン
語られてた。ではそんな彼がこんな「親子愛」「兄弟愛」の物語
にどうスパイスをつけてるんだろう
いっとくがこっちは「うんち」なんて幼稚園児が喜ぶ単語じゃ終わらない
殺人
強盗
孤児
詐欺
・
・
・
あんまり耳にしたくないフレーズのオンパレードである。
まあ和む言葉もないわけじゃあない
しし座流星群
ハ・ヤ・シ・ラ・イ・ス
- 流星の絆/東野 圭吾
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TBS金曜10時に今クール放送されているドラマ「流星の絆」
この春出たばかりの東野圭吾原作そして脚本クドカンである。
はじめにいっとくと私は特にクドカンファンでもフリークでもない。
なにせ一世を風靡した
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を観たことがないくらいだから。
今回だってたまたま原作を読もうか迷っていたところ
ドラマ化の話を聞いたからだ。
けど彼が絡む作品を全く観てないわけでもない。
「クドカン」作品:
(放送当初は)視聴率的には振るわない
原作を変えすぎ
賛否両論
とか言われてるらしい。
そういや以前観ていた
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は「視聴率的」にはヒドすぎるドラマであった。
まあ真裏であの
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がやっていたという大きなハンデがあったこともあるが万人受けする作品じゃなかった
TOKIO松岡演じる主人公喫茶店のマスターが
いっさい「音」として言葉を発しない
セリフはすべて心の叫び
お前は星飛雄馬か!
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とタカ&トシばりのツッコミを入れたくなってしまうモノだった
ただし・・・
テレビ依存症男的には大ヒットドラマだった
前言撤回したほうがいいようだ
今回は
とある「ハヤシライス」が自慢の洋食屋
真夜中にしし座流星群をみるために
こっそりと家を抜け出した幼い三兄弟
家に帰って来てみると
両親が惨殺されている
・・・
時は流れ
生きていくために「詐欺師」となった彼らの前に
容疑者とおぼしき人物が現れる
それはなんと偶然にも詐欺のターゲットとなった男の父親
しかもそのターゲットにいつもは冷静に恋人を装って
金をだまし取る末っ子の妹が恋してしまう。
というなんとも衝撃的かつ深刻、
けど兄弟の絆を感じる温かい話をどうクドカンが調理するのかが
このドラマの最大の見所だろう。
というかざっくばらんに?言えば
この話にも奴は下ネタをふんだんに混ぜるのか
ともいえる。ふたを開いてみれば少なくとも一話目は
下ネタをふんだんに混ぜ込んできた。
以下めんどくさいので役名は抜きでいく
戸田恵理香に「パンチラ上等」のコスプレで
街頭に立たせコンドームを配らせる。
NEWS&関ジャニ∞錦戸はエロビデオショップでバイトしてる。
(あのラストフレンズのDVオトコは今度はAVまみれというわけだ)
下はこれくらいにしても原作と比較すると
なんかエライ目にはあるだろう。
あと注目すべき点は兄弟が演じる一連の詐欺行為を
ドラマ内ドラマ
として放送中突如別の話のドラマに変わったかのようにしていること
ドラマHPの「リンク」 を覗くとそこにはその詐欺ドラマ一つ一つが
独立したHPを持っており、例えば
10月31日 午後10時49分頃スタート
金曜ドラマ内ドラマ
「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」
・・・
出演○○(詐欺時の偽名)・・・●●(役名)
なんて「こまかい芸当」がしこまれたりする。
ムダなところに労力使う。個人的には最近大好きな表現だ。
ごたくはこれくらいにしといて、いったいクドカンは何を狙っているのか
流星の絆のキズナにキズを入れている
だろうと思う。
ちょいエロだったりおもしろ詐欺ドラマをいれ込むことで
シリアス一辺倒の話に「御休息」を入れて視聴者をなごましといた
と思いきや、そのことにより「休息」により切られた本筋の端に
文字通りエッジをきかせてドラマティックさを強調している。
しかも時折、子役による過去の回想をばんばんいれ込むことで
「時空のゆがみ」も利用する巧みさだ。
まあ連続ドラマとして成立させるための「のばし」と
「視聴者の飽き」を回避する知恵といってしまえばそれまでかもしれないが。
先週の放送でもそんなドタバタ劇の中、さっきまでヘラヘラしてた
嵐二宮が急に真顔で
親 殺されたんです。
なんていわれりゃドラマとはいえグサッとそれなりにくる。
エンジン吹かしてのろのろ運転の中
急にアクセル思いっきり踏んで急加速かと思えば
すぐ急ブレーキって感じか。
こんな運転に付き合わされる視聴者はある意味たまったもんではないが
運転(制作)する側を大変だろうなって思う。
ギアチェンジのタイミングはクドカンのみぞ知る
ってことか二回に一回職務質問されるオトコはやはり自由奔放だ。
そんな気まま運転のクドカン。
けど「テレビ中の大人の決まりごと」という標識には素直に従った。
初回放送中、三兄弟が自転車に乗って流星群を見に行くシーンがあった
放送終了、こんなテロップ
・・・
公道における自転車の二人乗りは
禁止されております。
しかし・・・本作品は原作を忠実に再現するため・・・
ここでこのテロップを上から書きなぐるかのように
2ケツ上等!!!
って吠えてほしかったんだけどなあ。
みなさんも秋の夜長、運転にはご注意を。