【転記】朝鮮人も志願して戦った? | 矯正知力〇.六

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植民地朝鮮での志願兵制度より転記。

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1.帝国議会での志願兵制度についての答弁
1943年2月26日、「帝国議会貴族院委員会」にて、次のような答弁が行なわれました(この部分は「創氏改名」と重複でスマソ!)。(*注2)

(水野錬太郎)「・・・・それから民心を把握することが必要であると云ふことの御話がありましたが、それは其の通りでありますが、時に依ると総督府の上の方の人はさう云ふ考へを持って居るかも知れぬが、地方等へ行って下級の人等が、動もすれば朝鮮の人に圧迫を加へると云ふことがあることもなきにしも非ずであります、殊に一昨年でしたか、あの姓氏令、即ち名前を変へると云ふことがありましたが、何でも非常に成績が好い、殆ど八割迄日本人の名になったと云ふことがありましたが、それが果して彼等の衷心から出たのならば宜いのでありますが、時に依ると警察の圧迫に依って斯う云ふ風にしたのである、或は学校の生徒等が動もすれば父兄がさう云ふ圧迫を受けるからさう云ふ風になったのであると云うやうな不平も聞くのでありますが、此の頃はどうですか、さう云ふ方面は余り無理にやって居らないのありますか、何でも前総督の時には大分さう云ふ方面に力を入れたと云ふことでありますが、今日はもう自然に任して居られるのでありますか、それは如何でありますか、其のことを承りたいのであります・・・・」

つまり「水野錬太郎」という元文部大臣から「創氏改名を強制してるんじゃねえの?」という質疑が出たわけですが、それに対して政府委員も、創氏改名と、(聞かれてないのに)志願兵制度に強要の事実があることを渋々認めます。

(政府委員田中武雄)「・・・・それから次は創氏の問題、志願兵問題等に付きまして、官邊の強制と云ふやうなことに関してでございまするが、是は私共も仰せの如く同じやうなことを耳に致して居りましたので、諮らずも自分がさう云ったやうなことに対しまして責任の地位に立ちましたので、さう云ったことに対しまして間違って居ることがあるならば是正をして参りたいと考へまして、色々事実の真相を調べて見たのであります、必ずしも絶対にさう云ふことがなかったとは申し上げ兼ねまするのでありまして、一部遺憾な事例もあるやうであります、併し将来は左様なことのないやうに、適正に運営して参りたいと斯様に存じて居ります、特に志願兵制度等に付きましては、総督の言明でありまして、新聞に何十萬志願者があったと云ふやうなことを余りに書くことは、一面に於いて由なき宣伝のやうにも見えるし、又それが為に道の競争と云ふやうな心理を誘発する虞れもあるから、何倍にならうがそんなことは差し支えないから、一切新聞に書かすなと云ふことを厳命されまして、確か今年は何倍あったと云ふやうなことは新聞には一切書かさなかったと記憶を致して居ります。左様な状況でありまするので、将来とも一層留意を致したいと思ひます、次は一つ速記を止めて戴きたい」

(主査:男爵山川建)速記を止めて
【この間、速記中止】
(主査:男爵山川建)速記を始めて
(水野健太郎)大変胸襟を開いての御話を色々と伺って能く分かりました・・・・

つまりは、「創氏改名も志願兵制度も、強制することがあったみたいだから注意するよ。これから新聞に『何十万人志願者が集まったぜい!』なんて、根拠のない宣伝は載せないようにするよ。意味の無い競争が始まっちゃうからね」ということですね。政府が、創氏改名と志願兵募集には強制的な側面もあることを公式に告白したと言えます。
そして速記が止められていた間に、具体的な強要の方法、例えば
「行政組織の末端である「面」では、学校卒業者を脅迫したり、父親を拘留して家族に圧力をかけたり、
名前だけ貸せと騙して志願させるという方法が行なわれた」
・・・・このような強制手段の実例が報告されたのではないでしょうか?


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