GKの優劣は、ボールに触れない『89分間』で決まる | 僕がHKT48を推してクソDDになったワケ by yas-miki

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サッカーとSKE48のブログのはずが、
HKT48のクソDDのイベント感想ブログになりました

超不定期更新で、
自分でも方向は分かりません

めんごっちょ~



サッカー観戦で悩むことの1つに
GKの良し悪しが分からないことがある


自分はフィールドだったので、GKをやったことがない


特殊なポジションだけに、自分の知らない必要なスキルがあるだろう


なのでタイトルを見て買うことにした





一応ポジショニングの基本とか、
キャッチングの仕方とか、
壁の立て方とかは知ってるつもりだった


この本でも、基本的な所は書かれていて、
自分の教わったことに間違いはなかった


ただプレジャンプは必要ないという考え方は、新しい発見だった


プレジャンプの有無に関わらず、
跳べる距離は変わらないのは意外だった


シュートストップを見る時の新しい視点が得られた


この本の面白い所の1つは、章の構成だった


GKにとって大事だと思うシュートストップは、途中の第5章…


最初に書かれていたのは、足下の技術の重要性だった


まぁ、ボールに触れてる数分間の話だけれど、
最近のサッカーの動向を捉えていて面白かった


この本に書かれている
『スーパーセーブはゴールキーパーがもっとも注目される花形のシーンだが、
コーチングによっていい準備ができれば、
相手にシュートすら打たせない守備ができる可能性が高まる』
という言葉に重みを感じる


有名な言葉ではあるが、サッカー観戦では見えにくい


いい準備とは何か?についても一定の答えがあった


ポジショニングとコーチングが無意識にできるようになって、
相手との駆け引きに集中することだと読み取った


この本を読むと、GKもフィールドと同じくらいの情報量を処理していることが分かる


無意識で処理して、どれだけ相手との駆け引きに集中できるか?


これがGKの優劣なんだろうと思った


残念ながら、Jリーグの試合を観戦していると、
コーチングの声は聞こえない


できるのはポジショニングやシューターとの駆け引きを見ることだろう


どんな準備ができているか?の観戦力を上げていきたいと思った


コーチングをするからには、チームの守り方についての知識も必要だろう


DFと同じ絵を描くことは大事なだけに、
フィールドと同じだけの知識が求められる


それでもGK出身の名監督はなかなか聞かない


いい守備を構築できる監督がいてもおかしくない


それに対する答えを小島さんに求めてみたい


またこの本には『89分』外のことも書かれている


特に守護神と呼ばれるためには、求道的な人間性が必要との言葉が印象に残る


確かにフィールドや観戦者から見たときに、
失点がどう見えているか?


GKにとってノーチャンスと見えるか?
止められる余地があったと見えるか?


それによって失点後のテンションが変わってくる


『89分』外のことは、単に試合を見ているだけでは分からない


しかし継続的に見ることで、見えてくるものはあるかもしれない


代表監督はどんな視点で、選考をしているか?知りたくなった


最後に印象に残った言葉が、『悪あがき』


ノーチャンスであったとしても、最後まで反応することで、
チームメイトから信頼を勝ち取れるとのことだ


これは新しい発見だった


『悪あがき』が万が一、奏功するかもしれない


その可能性を求める姿勢は素晴らしいと思った


この本は固い技術論をあまり語らずに、
GKは何を考えているのか?にスポットを当てている


とても読みやすく、新しい視点を得られた


これを観戦にすぐに活かすことは難しいかもしれないけど、
GKを含めた11人を見ようと思わせる本だった


サッカー好きにはオススメの一冊になった