日本語 -語順- | 酒の友は我が友也

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酒好きで女好きとの評判な筆者が、意外と適当じゃないことを綴るブログ。
きっと何か発見がある。たぶん、本を買うより安上がり。
合い言葉は、『愛だろ?愛』

月曜恒例の日本語シリーズ。
流石に、そろそろネタが…なくなりません。
正確に言うと、ネタはあるけど難易度が少々高いものばかり。
そんな感じです。


難易度が高くなると、読んで頂くにも時間がかかりますし、
書き上げるのもそれなりの時間を要します。
なので、軽めのネタを選択します。
ネタというより、領域ですね。

というわけで、今回は語順について述べます。
日本語の一般的な語順はご存じでしょうか?

①主語は述語の前にくる
②修飾語は被修飾語の前にくる
③独立語、文と文を結ぶ接続詞は文の初めにくる
※被修飾語とは…修飾語によって、その意味を正しく言い定められる語
※“日本語上級 東京書籍”より引用

ここまでは問題ないですか?

但し、これはあくまで基本です。
話し言葉などに至っては、語順が変わることは珍しくありません。
むしろ、多いと言ってもいいでしょう。

[例文]
先輩を待たせるとは、どういう了見なんだ。お前は!

また、文においても、語順を変えることは表現方法のひとつとして成立しています。
むしろ、語順を変えることにより、文の印象自体が変わりますので、
積極的に活用していきたいものです。

[例文]
9月26日、曇天の下、私は日本語の講師として東京の本社へ向かいました。
この文の語順を変えてみます。

・曇天の下、私が日本語の講師として東京の本社へ向かったのは、9月26日のことでした。
・9月26日、曇天の下、私が東京の本社へ向かったのは、日本語の講師としてでした。
・9月26日、曇天の下、私が日本語の講師として向かったのは、東京の本社でした。
・9月26日、曇天の下、日本語の講師として東京の本社へ向かったのは、私でした。
・9月26日、私が東京の本社へ日本語の講師として向かったのは、曇天の下でした。

敢えて解りやすく書きました。
これらの文を見て解ると思いますが、
最後にくる語句が特に強調されていますよね。

何故、最後の語句が強調されるのかと言いますと…。
文の後半に注目して下さい。文が「~は」の形になっていますよね。
そうです。助詞の「は」は以下の部分が強調されるのです。

つまり…。
話し言葉、文ともに、語順を考えることは大切ということです。
言いたいこと、書きたいことを上手く伝えるには、語順を意識することが大事なのです。
また、聞き手読み手の印象を左右する要素として、語順は重要と言えるのです。