村上春樹さんがボストンマラソンで起きたテロ事件に関して
ニューヨーカー誌に寄稿されました
何を隠そう
学生時代からいわゆる「ハルキスト」のわたし、
さっそく英文を読んでみました
(最後まで読んで気が付いたのですが、村上さんは日本語で
寄稿されて、現地記者が英訳したようです。村上さんの
英語が読めると思っていたのでちょっとがっかり)
村上さんはボストンに滞在されていたこともあり、
またランナーとしてボストンマラソンに6回参加されています
ボストンマラソンのコースで終盤最大の難所、4マイル続く
"Heartbreak Hill" を超えたあと、
本当の苦しみがやってくる、このことと
今回のテロ後の人々の苦しみを結び付けて書かれていた
のが印象的でした。
In a sense, the real pain begins only after
some time has passed,after you've overcome
the initial shock and things have begun to settle.
(The New Yorker 英文より)
「ある意味では、本当の痛みは時がいくらか経って、
あなたが最初のショックを乗り越え、ものごとが
落ち着き始めてからようやくはじまるものだ。」
We need to remember the wounds,
never turn our gaze away from the pain, and -
honestly, conscientiously, quietly - accumulate
our own histories.
「私たちは負った傷を覚えておいて、
決して痛みから目をそむけず、心から、誠実に、
静かに、自身の時間を積み重ねていく必要がある」
(日本語は私訳です)
また、
「報復を求めることは救いではない」ともありました。
その通りだと思います。
ランナーはじめ、ボストン市民の心の傷は今からはじまるのかもしれません。
傷は必ず癒えるもの、そう願います。
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