「炎帝の怒りに我髪乱れ」 上野 泰
5年ほど前まではトライアスロンというスポーツをを熱心にやっており、夏が主シーズン
だったもので「これくらいの暑さがナンダ」なんて、ほとんどヤケクソで炎天下に飛び出し
ていって、人から称賛?とカワリモノを見る目でみられたものでした。それはそれで、
なかなかサワヤカなモンだったのですが、ここ最近、夏はバテバテですっかりフツーの
オジサンになってしまいました。
先日、昔の仲間から10月にトライアスロン駅伝があってメンバーにはいってるよ、との事
少し考えましたが、これもなにかのキッカケと出場を快諾?しました。で、休日に久しぶり
に自転車をとりだしておとろえた筋肉を叱咤しながら少し走り、コンビニで食料補給。ハデ
なウエアにグラサン、メット、ヒゲ面毛ずね丸出しのレーサーパンツとシューズ。レジの
オネーサンが少し引き気味でありました。フツーのオジサンならず、ここしばらくは、
「アブないオヤジ」という視線に耐えなければなりません。
表題の句の「炎帝」とは夏の季語で夏をつかさどる神たる太陽のこと。なんとカッコよく、
感じが出ているカンジ(漢字)じゃないですか。夏の暑いのも神のなせるわざ、そう思ったら、
もう無駄な抵抗はせずに、身をゆだねて大汗をかくのも消夏法かもね。