どうすりゃいいの?ナミテントウ
以前の記事で、ナミテントウが私の住んでいるパリ郊外にたくさん現れたことをご紹介しましたが・・・・
その記事はこちら!
それ以来、あちこちで山のように目にするようになりました。
ナミテントウは、ヨーロッパでは帰化昆虫なのです。
本来いなかった昆虫が、人間の手によって導入されて、
自然界に根付いてしまったものです。
帰化動物は、自然にとっての脅威です。
日本でも、つり好きの人が放流してしまうブラックバスが、
在来種の魚の稚魚を食べてしまって、多くの魚が絶滅の危機に瀕したり、
セイヨウタンポポの進出でニホンタンポポが減ってしまったり、
数え上げるときりがありません。
なんだか心配になってきたここっとさん。
しかも、越冬した後でなければ繁殖できない在来種のテントウムシと比べ
なんだかしょっちゅう目にするようになったナミテントウ、
気のせいか凶暴そうな顔してる?(顔じゃなくて柄なんですが・・・)
なんだか心配になってきたここっとさん。
そうするうちに、イギリスから通販でテントウムシの本が届いた。
その本には・・・
『ヨーロッパでは帰化昆虫であるナミテントウは、
テントウムシの中でももっとも侵略的な種として知られる。
イギリスでは、2004年に自然のなかで始めて確認され、
今日すでにほぼ全土に広まっている。(すごいスピード!)
ナミテントウは、大きく、しかも凶暴。
幼虫は、在来種のテントウムシの卵、幼虫、蝶の卵なども食べる。
しかも、越冬した後でなければ繁殖できない在来種のテントウムシと比べ
ナミテントウは、春、夏、そして時には秋にも続けて繁殖し、
そのため繁殖力がとても強い』
と書いてあった!
そして、ナナホシテントウの幼虫を
二匹で襲って食べるナミテントウの幼虫の写真・・・・
が~ん
ここっとさん、マジで大ショックを受けました。
イギリスの例を見れば、去年は一匹も見かけなかったのに、
突然山のように現れたのもわかる。
でもね、私がナミテントウを駆除したって、どうなるものでもないし、
そもそもテントウムシ殺したくないし。
なんだか無力感をかんじるなぁ
大好きなナナホシテントウや、小さい黄色いテントウムシが、
ナミテントウに駆逐されたりしないことを祈るしかないですね~。
なんだかナミテントウを見るととっても複雑な今日この頃・・・