Gardener’s Friends~私が虫嫌いを克服した方法~ | 裏ここっとライフ

Gardener’s Friends~私が虫嫌いを克服した方法~

ここっとさんの大好きドキドキなものは
てんとうむしてんとう虫てんとうむし
であうと、庭にお日様晴れが舞い降りたようで、幸せな気分になります。

今回はガーデナーが避けて通れない、ハチのおはなし。
話を聞くのもたえられない~という人、ごめんね~。この先は読まないほうがいいかもガーン

実は、ここっとさん、数年前まで、死ぬほどの虫嫌いでした。どんな小さな幼虫でも、すぐさま20mは逃げてた。
我が家は祖母も、母も大の虫嫌い。一匹幼虫を見つけたら、その周り5m四方に殺虫剤を噴射ドクロ。ここっとさん、そんな環境で育ちました。今思えば、ひどい自然破壊あせる。理性のかけらもありません。

家庭の影響は絶大で、ここっとさんも自然と虫嫌いになりました。今でもどうしてもわきあがってしまう嫌悪感との戦い。三つ子の魂百までも。子供の頃のすりこみはそう簡単には克服できない。

でもね、フランスに来て、自分の庭を持って、
オーガニック農法
に興味を持った。そしたら、いろんな虫が、
ガーデナーズフレンズ

として、私と一緒にガーデニングしてくれてるってわかった。

この写真、てんとう虫の右側の、葉っぱの内側に隠れてる、白っぽい幼虫いるよね。これ、ヒラタアブの仲間の幼虫。
これが、アブラムシを怪獣映画のように持ち上げて、中身をすっちゃいます。そして、ぽいしたからが、下の赤っぽい葉っぱにひっかかっているでしょう?

ここっとさん、最初は害虫と思って、触れもしないもんだから、この幼虫がいる葉っぱごと切って、ゴミ箱に捨ててた。益虫だったとしって、びっくり。胸が痛んだなあ。

実際、アブラムシがバラに一杯つくと、つい殺虫剤を撒きたくなるよね。でも、離れた枝にひとつは殺虫剤を撒いて、もうひとつはほうっておいてみて。すると、ちょっとの時間差はあっても、アブラムシーのコロニーは結局両方から消えてしまうんだ。殺虫剤を撒かなかったほうは、てんとう虫ヒラタアブの幼虫寄生バチなんかがアブラムシをたいらげてくれるんです。アブラムシのコロニーをよく見ると、周りにはひとつの世界が展開してるのがわかる。てんとう虫が行き来してたり、ヒラタアブの親が卵を産んだり(産む瞬間も簡単にみれます)、アブラムシの出す汁をなめに来る昆虫がいたり、アブラムシの中に卵を産んじゃおうと狙ってる小さな小さな寄生バチが周りを飛んでたり。

そういうのを見てて、思った。
『今までこわかったのは、虫の世界をぜんぜん知らなかったからかも。』
未知のものって、こわいよね・・・。

5年間、自分の庭と付き合っていて、この植物には、大体こういう種類の虫がつく。とわかって、虫の食い跡とかが見分けられるようになると、突然とてつもない幼虫と鉢合わせして、

『ぎゃああああああああ!!

と叫んで走って逃げることもなくなりました。

そして出会ったのが、このサイト。
昆虫エクスプローラ
ブログがすごく楽しい!!
昆虫の世界の奥深さがよくわかります。
実は、ここっとさんも常連、しょっちゅう投稿してます。園長先生、お世話になってま~すドキドキ

もちろん今でも、手で虫を触ったり出来ないから、ガーデニングは手袋してるけど、虫が『死ぬほど嫌いなもの』じゃなくなったとたん、ガーデニングも100倍楽しくなりました。

だって、私はミミズ気持ち悪いけど、ミミズがいる庭はいい土だってわかったら、ミミズが消化した土は植物にとって最高だとわかったら、ミミズを捨てようとは思わないでしょ。堆肥のなかから幼虫がごろごろ出てきたときには『どひゃ~えっ』と思ったけど、その幼虫たちが野菜くずたちを栄養ある腐葉土に変えてくれてるわけで、邪魔者扱いは筋違い。


ひとついえるのは、子供のときの刷り込みはホントにすごいってこと。
息子たちには、『さわるとかまれるよ。』とか、『この虫はさわるとドクがあるから気をつけて』とか、理性的な教え方をしています。けっして、『虫だから、気持ち悪い』なんて思わないように。おかげでうちの子供たちは結構な昆虫博士になりました。

もうひとつ後悔してることがあって、5年前、うちのバラに、クリーム色の毛が芸術的に生えた毛虫が2匹つきました。例によって、枝ごと切って、捨てちゃった・・・。しばらくたって、読んだ家庭菜園の本に、まさにその毛虫が乗っていて、
『食害もたいしたことありません。こんな美しくて、珍しい毛虫には、庭の片隅を提供してあげて。』
と書いてあった。が~ん・・・・えっ。私って、心が狭かったのね・・・しょぼん。この毛虫、今度であったら絶対大事にしてあげよう(放っておくだけだけど)と思ってます。

いままでシステマティックに駆除していた幼虫たちも、奥のほうの、特に問題のないところにいるものは、見逃してやるようなりました天使。殺虫剤も、化学肥料もつかわなくなったら、私のこんな小さな庭でも、調和がとれたらしく、一種類の害虫の大規模な食害はあまりなくなりました(夜盗虫とナメクジ以外は・・・)。多分、庭に住み着いてくれた益虫たちが、害虫の数を制御してくれているのです。自分の庭に自然のバランスがとれてることが、今は結構自慢なここっとさんです。


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