毎月決まった金額を3つの口座に入れる(予算配分について) | 【FP解説】貯金ができる!シンプルに家計を管理する方法

【FP解説】貯金ができる!シンプルに家計を管理する方法

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おはようございます。群馬県高崎市のFP牛込伸幸です。


●お給料が入ったら予算を配分する


前回は、「月いち家計簿」のうちの「残高シート」の書き方についてお伝えしました。


自分のお金と家計のお金を分けたうえで、家計のお金を、貯金・毎月の生活費(家計の財布と生活費口座)・特別支出に分けて、それぞれの残高を月末に記入するというものでした。


今回は、お給料が入ったとき、貯金・毎月の生活費・特別支出にどう配分するかというお話です。


毎月の予算で大切なことは、毎月、一定の金額で生活することです。


毎月いくらで生活している、毎月いくらあったら生活できる、この金額を知ることはとても大切です。


お給料は毎月ほぼ一定の金額が入っている方が多いでしょう。それでも数千円程度のバラツキはあると思います。これを調整して、毎月の予算を一定にします。


例えば、お給料が1月33.5万円、2月34.2万円、3月33.6万円・・・という場合。低い月にあわせて、毎月の予算は33万円でいいでしょう。


そして、この決まった金額を貯金、毎月の生活費、特別支出に配分します。配分する順番が大切です。


貯金→固定費(決まった支出)→流動費(やりくりする支出)の順に配分するのがコツです。


よくいわれることですが、月末に余ったら貯金しようと思ってもうまくいきません。人はお財布の残りを意識しながら使うので、どうしてもお財布のなかのお金を使い切るようにできています。私も日々、実感しています(笑)


まずは、貯金を先に引いてしまいます。そして、決まった支出を引いて、その残りで、やりくりして生活するイメージです。では、順に見ていきます。


●貯金(貯金口座)
貯金口座に自分が決めた金額を入れます。貯金額は「いつ・何に・いくら必要か?」から逆算して決めます。詳しくは貯金計画編でお伝えする予定です。取りあえず、毎月の予算の2割、1割などでもいいでしょう。現状、赤字の解消が目標であれば、貯金はゼロでも構いません。無理せず一歩一歩行きましょう。


●特別支出(特別支出口座)
特別支出口座に自分が決めた金額を入れます。特別支出とは、家具家電の買い替え、家族旅行など、毎月は使わない1万円以上の支出でしたね。


特別支出は年間で管理するお金です。毎月一定の金額をつみたててもいいですし、ボーナスの半分を入れるなどと決めて、一気に確保しても構いません。特別支出の予算の作り方は後ほどご説明します。


●毎月の生活費(生活費口座)
生活費口座は、住宅ローンや公共料金、学校などの固定費(毎月決まった支出)が中心でしょう。過去の引き落し状況を確認して、必要な金額(少し余裕を持って)を生活費口座に入れます。


●毎月の生活費(家計の財布)
残ったお金を家計のお財布に入れます。このお金が、食費や生活雑貨、レジャーといった今月、やりくりするお金です。このお金でやりくりできれば、今月は収入の範囲で貯金をして、やりくりもできたことになります。


・・・


このように、毎月、決まった金額を貯金口座→特別支出口座→生活費口座→家計の財布の順に配分します。


予算配分は毎月一定にします。最初は、あっちが足りなくなって、こっちでカバーした、なんて感じになると思います。でも、慣れてくると、ご家庭にあった配分割合が決まってきますよ。


毎月の予算配分を記入するのが、「月いち家計簿」のなかの「予算配分シート」です。

 


無理なく貯まる!FPが教える家計と節約のコツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎月の予算を配分したら、それぞれの予算の範囲内でやりくりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


貯金は使う時期が来るまで取り崩さない。特別支出は毎月のバラバラはあって当然なので、年間で予算の範囲に収める。毎月の生活費(家計の財布)は、「ある分で暮らす」をモットーにやりくりしてみてください。


毎月の生活費(生活費口座・家計の財布)には、毎月決まった金額を入れているので、その合計残高を毎月比べると、予算の範囲でやりくりできているか簡単にわかります。


毎月の生活費(生活費口座・家計の財布)が、毎月、少しずつ残高が減っているようであれば、予算オーバーです。


そもそも予算が厳しすぎるのかもしれません。そんな場合は、毎月のつみたてを減らす必要があります。または、家計の見直しが必要なのかもしれません。


逆に、毎月、少しずつ残高が増えていれば、予算内でやりくりできている証拠です。安定的に増えているなら、毎月の貯金をもう少し増やせるかもしれません。

 


無理なく貯まる!FPが教える家計と節約のコツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、まずは家計の見直しをする前に、このしくみに慣れることを優先してください。残高を意識して生活するだけでも、自然と支出は抑えられるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あせることなく、一歩ずつ進みましょう。


→次は、「特別支出の予算作りと管理の方法」です。

 

 

 

牛込伸幸FP事務所

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