逃げ恥最終回から考える女性の労働 | 妊活、不妊治療のお金の専門家【京都府宇治市のファイナンシャル・プランナー宮野真弓】

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ブームになった逃げ恥、ご覧になっていましたか?
私は毎週楽しみに見ていたので、逃げ恥ロス状態です。
 
最終回の重要なテーマが主婦の労働
 

 
それまでお給料をもらいながら家事をするという契約結婚状態だった主人公みくりが雇用主である平匡(ひらまさ)からプロポーズを受けますが、入籍したら自分の家事労働の対価はどうなるのか、とモヤモヤしていました。
 
 
そこでみくりが考えた主婦の労働の対価がこちらやじるし
 
主婦の生活費=最低賃金
 +雇用主の評価(夫の愛情)
 
専業主婦の場合「夫が評価しなければ妻は誰からも評価されない」というみくりの台詞に、首がもげるほどうなずきました。
 
しかも労働時間の上限もなし。
ともするとブラック企業になってしまいます。
 
 
それに対して平匡は
 
そもそも、妻は従業員なのか?
主婦も家庭を支える立派な職業であると考えると、夫婦は雇用関係ではなく共同経営責任者ではないか。
 
この考え方、とても大切だと思います。
 
働いてお金を稼ぐことと、家事をすること。
それらは車の両輪のようなもので、どちらが欠けても生活が成り立たちません。
そこを「共同経営」という感覚で分担を考えていこうという発想ですね。
 
 
ちょうど逃げ恥の前日のあさイチは「オンナ×働く」モヤモヤ大特集でした。
そこで紹介された衝撃の事実がこちら。
 
1日のうち、家事・育児(無償労働)に費やす時間は女性3時間35分
一方の男性はなんと42分!(総務省「社会生活基本調査」2011)
 
専業主婦世帯も、共働き世帯もまとめての平均値なので一概には言えませんが、それでもこの差は大きすぎると感じてしまいます。
 
 
ところが、家事を分担をしたらしたでまたモヤモヤが。
 
分担した仕事を相手ができていないとマイナスに感じる。
できていても、やって当然と思ってしまって感謝の気持ちを持てない。
 
私にも思い当たる節があります。
一方で、疲れてできない日や、やる気が起きない日もあります。
 
簡単に解決しそうにはないですが、やはりそこは柔軟に対応しながら、お互いに感謝し合うしかないのかもしれません。
 
 
それともうひとつ興味深かったのが、
あさイチで逃げ恥の原作者である海野つなみさんがおっしゃった、原作の最終回で描かれたという「半休制度」。
 
これは家事労働に対する半休制度で、例えば6時間交代でお互いに半休を取り、その間はゴロゴロしていようが、趣味に没頭しようが、買い物に出かけようが自由。
残った方が家事や育児を担当する、という制度だそうです。
 
家事に育児に仕事にと24時間365日営業中の身としては、日中に6時間も自由になる時間があることはとても有意義です。
しかも、夫の家事育児スキルが上がるというおまけ付き
 
わが家でも導入を検討しようと思います。
 
 
逃げ恥ロスの方もそうでない方も、家事労働の分担や夫婦のあり方、妻の働き方について、この年末年始に考えてみるのもいいかも知れませんね。
 
 

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