富山駅の朝ごはん「立山そば3番線ホーム店」 | 会社を辞めずに、富山へUターンしました

会社を辞めずに、富山へUターンしました

地方在宅勤務とノマドワークで、
始めてみました富山生活。

今年の春に一緒に富山に来てくれた我が妻殿が、
体調を崩してダウンしてしまいました。
幸い調子を取り戻しつつありますが、
妻殿は寒さには人一倍弱いだけに、
富山での初めての越冬が心配です。

ということで、
今朝は朝食を食べずに、
6時44分発の「はくたか1号」で東京へ向かうために、
富山駅に来ました。

しかし、お腹が減ったなー。

「はくたか1号」の車内販売は直江津駅からです。
まだ1時間以上ありますし、
こう頻繁に「はくたか」を利用するようになると、
駅弁や車内販売を利用することの不経済さが気になって、
電車の中で何かを買おうという気がおこりません。

こんな時にありがたいのが立ち食いそばです。
そして、富山駅の立ち食いそばといえば「立山そば」です。

「立山そば」の営業開始時間は朝6時30分。
お店は富山駅南口の待合室の奥にありますが、
開店と同時にお客さんで一杯になります。
ここでそばを一杯平らげてから、
6時44分発の「はくたか1号」に乗り込むという人も
おられるのではないでしょうか。

しかし、そばを食べた後に、
新幹線ホームの工事をしている数百メートルの通路を急ぎ、
「はくたか1号」が入線する6番線へ急ぐのは、
結構慌ただしいものです。

そこでボクは、富山駅構内のもう一つの「立山そば」、
3番線ホーム店(勝手に付けた店名です、、)」を利用します。

会社を辞めずに、富山へUターンしました-立山そば3番線

この「立山そば」があるのは、3番ホームに面した金沢側。
「はくたか」が到着する6番線は、陸橋を渡って隣のホームです。
「立山そば」はます寿司メーカーの「源(みなもと)」が運営しており、
となりには「源」の売店が併設されています。
椅子もテーブルもない完全立ち食いスタイルなので、
冬場はちょっと寒そうですが、
開店時には他のお客さんがほとんどいないので、
順番待ちをすることもありません。

お店のシャッターが開いたら、食券を購入します。

会社を辞めずに、富山へUターンしました-メニュー
会社を辞めずに、富山へUターンしました-食券売機

ここではいつも「天ぷらうどん」です。
370円。

$会社を辞めずに、富山へUターンしました-立山そば400pix


だしがちょっと関西的で、上品な感じが大好きです。
麺はやや平たくてツルツル感が気持ちいい。
讃岐うどんみたいなコシはありませんが、
そんなものは不要です。
天ぷらは、衣を寄せ集めたような固まりの中央に、
殻付きの甘エビ(?)が鎮座している、独特のものです。
(ふわふわの天かすの集合ともいえるかも)
そして、蒲鉾には立山の文字が。
富山の麺にはナルトではなく、赤い蒲鉾ですよ。

ところで、
なんで「そば」ではなく「うどん」なのか。
ボクが高校生のころ、富山駅には二つの立ち食いそば屋がありました。
一つはJR富山駅の「立山そば」。
もう一つは、富山地方鉄道の電鉄富山駅の「越中そば」です。
この二つの立ち食いそばの大きな違いは「つゆ」でした。
「立山そば」は透き通ったつゆ。
「越中そば」は、黒いつゆだったのです。

高校生の頃はその違いを表す言葉など知りませんでしたが、
今なら「関西風」と「関東風」というのかもしれません。
厳密にはそれぞれ違うと思いますが。
ボクはいずれも好きでしたが、
「立山そば」はどちらかというとうどんが美味しく、
「越中そば」はそばが美味しいような気がして、
なんとなく使い分けていました。
その名残りで、いまでも「立山そば」ではうどんです。
以前、とある本で「立ち食いそばの関西風/関東風の境目は富山駅」という話しを読みましたが、
きっとそれは、この二つのお店のことだったのではないかと思います。

今年富山に戻ってからは、まだ「越中そば」へは行ってません。
そちらも機会があれば行ってみたいと思います。