ロードビンディングペダルを使うことに関しては、当店ではロードを始めたばかりのお客様や購入直後には積極的におすすめすることはありません。

むしろ、「う~ん。まだもうちょっと後にしたほうがいいと思いますよ」と言うことのほうが大多数のケースです。強く「やめておいたほうがいいと思います」ということもあります。

なぜか?

ビンディングにしたいとお考えの方にとっては、周囲の中級者以上の方はみんなビンディングを使っているでしょうし、すでにビンディングペダルのメリットの情報を得ていると思います。「練習すれば慣れる」「立ちごけに注意する必要があるけど練習していけば慣れる」「バイクとの一体感が上がるので、むしろ使いやすくなる」といったメリットは間違いなくあります。

しかし、周囲でアドバイスする人も メリットを伝える情報も 「転んでケガをした時の責任」 を持ってくれるわけではありません。

そして、道路という共有スペースで走るのが自転車です。ビンディングに慣れていない人が道路に多数溢れて走り回った時には、周囲の人も高いリスクを負うことになりますよね。これは極論ではありますけど、人数の大小に関わらず、自分以外が存在しているという認識が無いことは危険なのです。道を走るってことの意味合いと責任感なしには、安全も上達もないので。

「スグなれるからビンディングにしちゃいなよ!タチゴケに気をつければ大丈夫だよ!(ただしコケても当方は何の責任も取れないけど)」というのは、アドバイスでもなんでもありません。本当にアドバイスしてくれる人は、本人の意志を無視した煽りはしないはずです。まだビンディングにしたくないなら、まだちょっとしたくないと言えばいいだけです。

ではいつからビンディングにしていいのか?

ルールやバロメーターがあるわけではありません。そこが難しいところですが、フラットペダルがダサいからというのはナンセンスです。そう思っちゃった時は、”ペダル愛”が不足しているだけなのでミカシマのホームページでも眺めてハァハァしませう。暴走してNJSペダルとか発注する脱線もまたありでしょう。真のペダルHENTAIマニアは、ベアリングどころか、フラットペダルの縦横厚みバランスでご飯が食えるレベルなのです。

何の話だっけ??? ( ̄ー ̄ ん? ビンディングでしたわw

ビンディングにするのは、”修善寺の1000キロ合宿でフラットペダルがもげた時にパーマ頭の先輩がコンビニ袋ぽいのに入れて持ってきてくれた時”などが正に最高のタイミングかもしれませんが、僕たちは「走る」「曲がる」「止まる」の基礎が出来てから だと思います。

特に「止まる」という動作のイメージは、ライダーごとの個人差が大きいのです。自分自身がちゃんと止まれないと思っているうちにビンディングにするのは、いきなり矛盾しているわけです。だから大事なのは止まることに慣れてから。

怖いのは何でも最初はそうですから、ビンディングにするのが怖い。これは必要な恐怖心です。

一番大事なのは、他社目線ではなく、自分自身が「ビンディングにしたいから、ちゃんと練習しよう」と思ったところからです。他者目線で決める必要はありません。


じゃあはじめよう!どんなペダルにして、どんなシューズにするか? の前に。。。

シューズも必要になりますし、降車後に歩くことを考えるとMTB系の物も含まれちゃいますから、今回はロードだけに絞ります。大前提としてですが、
「最強のビンディングペダルなんて人ソレゾレだからキャッチコピーに引きずられすぎなくていいですよ」ということです。

いつもどおり脱線しましたので、さらに逸脱しますwww ここで余談として当店スタッフのペダル使用内容を公表しましょう。

スタッフ ニャモ : 三ヶ島ペダル アーバンステップイン http://www.mkspedal.com/?q=product/node/73

今まで LOOK / SHIMANO SPD(互換性のあるDIXNAペダル) / MAVICビンディング などを試してきていましたが、今は歩けるペダルのほうが会っているのでアーバンステップイン。お気に入りは脅威の回転性とTIMEクリートを使用できる三ヶ島というマニア的設定。装着後に最も高い自由度を誇るので、のんびりライドのニャモにはあっているみたいです。ペダリングがおかしくなった時に店長の指示でフラットペダルに戻して、感覚をリセットしたことがあります。




スタッフ スギモト : TIME XPRESSO I-CLIC http://www.podium.co.jp/time/pedals/xpresso/

足を乗せた瞬間の少ない荷重でパン!とハマるビンディング。着脱が楽というよりも、着が楽。脱は普通?広い面積で足裏を支えつつ、自由度が高い。クリートはそれなりに、かなり?減るのが早いと言われるが、年間で10個とか減らす人はそうそういない。


スタッフ サトウ : LOOK KEO BLADE2 だったんだけど落車で壊したので、現在はMAVIC RACE-SL Ti

SPEEDPLAYを数年使用した後でLOOKに変更。こだわるのは固定力と安定感、それとフルに踏んだ時のシンクロ感。落車でガリガリに削れてしまったので現在はマニアすぎるペダルのひとつ MAVIC RACEシリーズを使用中。ベアリングの安定感と足裏との接触面積はトップレベル。あくまで今日現在の話なのでまたLOOKに戻るかもしれない。(本人には未確認)







そして店長錦織 の 愛用品は、、、

DIADRA POWERDRIVE


ってそんなわけあるか~い!!

すみません。本当はLOOK KEOBLADE2です。http://www.eurosports.co.jp/2016model/keo.html



一番最初に使ったのがLOOKなので、やはり長年使い慣れているブランドのものがしっくりキます。他社のものも主要ブランドの全システムは代々試しているんですけどね。同時に2つは使えないし、バイクごとに変えているにしてもシューズの問題もあるので。BLADE2も気に入っているんですが、着脱感がガッキンとしているので、信号待ちで楽な普通のKEO2MAXを買い足そうか悩み中です。

脱線ついでに、スピードプレイのサイトは面白いコンテンツがあって、歴史的なペダルを他社商品も含めてアーカイブしてくれています。是非、予備知識?オタクネタ?として見てみて下さい。 http://www.speedplay.com/index.cfm?fuseaction=pedalmuseum.clipless

ちなDIADRA POWERDRIVEも使っていたことがあります。当時のDIADRAシューズと合わせるとダイレクト感のあるいい感触でしたが、砂が詰まって、短期間でダメになるどうしようもないペダルでしたが、今ではそれも思い出です。


次回は、各社ビンディングペダルの特長について強烈な私見込みで書きたいと思います。