こんにちは。
フォレスト出版編集部です。
今まで1万人以上のビジネスパーソンの
あらゆる問題を解決に導いてきた
気鋭の経営コンサルタントが開発した
問題解決のための究極メソッド
「セパレート思考」
をわかりやすく徹底解説した新刊
『問題解決のためのセパレート思考』(鈴木進介・著)
定価:本体1400円+税
全国各地の書店で展開されており、
おかげさまで売れ行き絶好調です。
ありがとうございます。
本書については、
このブログでも何度かご紹介して、
多くの方からご好評いただいていますが、
▼過去の関連記事はこちら
◎【問題解決】頭の中のごちゃごちゃをスッキリ整理する方法
◎【動画アリ】ざっくり「仕分け」するだけで、問題の本質が見える
◎【目標設定】ついていきたくなるリーダーの目標設定法
今回は、本書の中から
アイデアが出てこない、
煮詰まったときの秘策
についてご紹介します。
ビジネスでもプライベートでも、
何かアイデアを出そうと思ったとき、
煮詰まってしまって、なかなか出てこない……。
そんな経験は、
誰でも1回はあるのではないでしょうか?
それは、
自分一人で考えているときでも、
複数で会議をしているときでも、
立ちはだかる問題です。
そんなとき、
あなたはその状況を
どのように打破しますか?
さまざまな方法があると思いますが、
【セパレート思考】
をうまく活用すると、さらにアイデアがあふれ出るようになります。
「セパレート思考」とは、
ひと言で言うと、
「物事やテーマを仕分けして、
問題の本質を見抜く思考法」
です。
今回で言えば、
問題は「アイデア出し」です。
アイデアが煮詰まったときには、
【抽象】と【具体】に仕分け
します。
たとえば、
「会社の売上アップ」のための
アイデアを出すとします。
たいてい、
このようなアイデア出しで煮詰まってしまうときは、
具体ばかりに
焦点が当たってしまっている
と著者の鈴木さんは指摘しています。
抽象論での議論は、企業においては嫌われています。「具体的=わかりやすい」「抽象的=わかりにくい」という固定観念が頭にセットされているからです。しかし、これは短絡的なものの見方です。人間が頭を使って考える行為は、実はほとんどが何らかの形で「具体と抽象の往復」をしています。確かに、抽象的な話だけの場合、答えはハッキリと見えてきません。頭に映像が浮かぶくらいに具体化しなければ、それが正しいかどうかが見えにくいものです。しかし、具体的に考えることだけだと、思考の広がりが制限されてしまうリスクもあります。もちろん、だからと言って、常に抽象論がいいという意味ではありません。私たちの頭が、「具体と抽象の往復」をしていることを踏まえて、煮詰まったら、そのどちらかに意識を切り替えていくことが大切なのです。
【具体】と【抽象】の
それぞれの特徴を図で整理してみると、
次のようになります。
▲本書p.77より
本書では、
鈴木さんが実際にコンサルタントとして現場に入った
印刷会社の事例を交えながら解説しています。
以前、印刷業を手掛けるクライアント企業の会議に参加したときのことです。普段から抽象的な話を嫌う社長が、営業マンに対して「売上アップの方法を具体的に考えなさい」という指示を出していました。新規顧客への営業強化という言葉は出てくるものの、その中身は、いつもと変わり映えがしません。顧客への訪問回数の増加や、ホームページのリニューアルなどです。提案された方法は具体的ではあるものの、過去に何度も試してきた方法で、新たなアイデアに行き詰まっている様子でした。そこで、私はこう言いました。「売上アップの方法は、営業を強化することだけでしょうか?」「そもそもどんな価値を顧客に提案すれば、顧客は喜んでくれるでしょうか?」これまでの営業策の具体的な話と、売上アップの方法という抽象的な話に分けて、ホワイトボードに書き出していきました。抽象論を嫌う社長は一瞬ムッとしましたが、何かに気づき、次のように発言したのです。「うちは、ただ印刷することが価値だと思っていましたが、そういえば、取引先は印刷されたパンフレットを使って売上を上げたいのが本音ですね。印刷だけではなく、販促策の戦略立案、市場調査、人材派遣など、問題のすべてを1つの窓口で解決できるという価値を提供したらどうだろう?」単なる印刷業ではなく、販売促進の支援事業という新たな価値に気づき、営業強化よりも新サービスの強化を行なうという新たな決断に至ったのです。その後、新サービスを突破口に新規顧客の開拓や客単価が向上していきました。もし単に営業戦術の具体策を考えていただけでは、新たな選択肢が出てこなかった可能性があります。具体論と抽象論に仕分けして議論を進めることによって、新たな選択肢を見出し、効果的な決断ができたのです。
本書では、これつづけて、
「抽象的なものを具体的なものに
落として込んでいく」ための
3つのポイント
についても、
図を使いながらわかりやすく解説しています。
その詳細については、本書の中でご確認ください。
また、本書の特長の1つなのですが、
それぞれの項目の最後には、
実際に仕分けるための「ワーク」も用意しています。
今回のブログでご紹介したのは、
「アイデアが煮詰まったときの問題解決法」でしたが、
問題の種類によって、
その仕分け方は異なります。
本書では、下記の主要目次のとおり、
セパレート思考を使って、
さまざまな問題を解決に導く方法をお伝えしています。
【主要目次】
第1章 「セパレート思考」とは何か?――概論篇
1 「セパレート思考」は、問題解決の特効薬
2 「思考のメタボ」が、会社を滅ぼす
3 成果が出ないものは、すべて「思考のゴミ」である
4 決断スピードが上がる「3ステップ」
5 思考の整理は、道具選びから
第2章 頭の中のゴチャゴチャを消す技術――思考篇
1 目標は、「量」と「質」で仕分けする【定量目標、定性目標】
2 成果が出ないのは、目的と手段が逆転しているから【目的、手段】
3 問題解決策が出ないときは、まず抽象的に考える【抽象的、具体的】
4 原因の深掘りが、思考の堂々巡りを断ち切る【原因、解決策】
5 的外れな発想は、頭の仕分けで矯正できる【事実、意見】
6 不要な選択肢を捨てる技術【収束、評価】
第3章 心のブレーキを外して行動に移す方法――行動篇
1 結果とプロセス、どちらが大事か?【プロセス、結果】
2 優先順位は、時間軸の仕分けで決まる【短期、長期】
3 「なんとなく難しそう」がなくなる仕分け術【大項目、中項目、小項目】
4 「やらないこと」を先に決めると、前進する【やらないこと、やること】
5 なぜ成功者は毎日同じ服を着るのか?【こだわる、こだわらない】
6 松井秀喜と本田圭佑に共通する思考法【変えられる、変えられない】
7 一流は仕事を手放し、二流は抱え込む【任せる、先延ばし】
第4章 一瞬で片づく情報の仕分け方――情報篇
1 読書効果を高める整理術【要点、実践】
2 現状分析の秘策「立体式整理法」【鳥の目、虫の目、魚の目】
3 すべてのビジネスは、3人の目で読み解く――【鳥の目:顧客、自社、競合】
4 ミクロ視点の3つの重要エッセンス――【虫の目:What, How, Why】
5 リーダーは未来より過去を大切にする――【魚の目:過去、未来】
第5章 結果にコミットする「セパレート思考」――ビジネス篇
1 すべての戦略は、3つの仕分けで考える【誰に、何を、どのように】
2 なぜユニクロの品質は良くなったのか?【商品、価格、販路、宣伝】
3 売上を倍増させる3つの掛け算【新規、リピート、客単価】
ぜひ本書で【セパレート思考】をマスターして、
あなたの問題解決にお役立てくださいね。
▼今回ご紹介した本は、こちら。
問題解決のためのセパレート思考
鈴木進介・著
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