受け止められる人　（在り方シリーズ5）

自然体クリエイターの奥本です。

今回はメルマガ第50回目から２つ目の在り方をご紹介します。

前々回は、責任者であるという在り方の補足として
「人生の主人公として生きる」ことについてご紹介しました。

前々回の復習になりますが、

　責任を引き受ける　＝　人生をコントロールする　＝　人生の主人公として生きる

ということでしたね。

そして、

　自分の人生の責任を引き受け、自分で主導権を握り、
　自分で人生を切り開き、望みどおりの生き方をする人生。

これが「責任者である」という在り方でした。

チャレンジコーナーでは、２回連続でこの在り方に挑戦していただきましたが、どうでしたか？

私自身、気づくと人や環境のせいにしてしまっていることがあるので、

「いけない、また周りのせいにしていた。書いている本人がこんなことで、どうする。」

と毎回思う次第です。

ただ、この思いが強すぎると自責につながり、そうなると自分を愛することから遠ざかってしまいますので、今はまだ、そのような自分なんだ、という形で「受け止める」ようにしております。

さて、今回はこの「受け止められる人」という在り方についてです。

この在り方をマスターすると、コミュニケーション能力が飛躍的に向上します。

◆在り方「受け止められる人」

「受け止められる人」とは、たとえ自分の考え方と異なっていても、反発せずにその人の言葉や行動を承認できる人のことです。

ここで、周りの人との関係を思い出してほしいのですが、
自分の意見に賛成してくれる人とは、よい関係を築くのが比較的、簡単です。

問題は、自分の意見と異なる人と、接する時です。
生きていると、必ずあるこの場面に、私たちは多くのストレスを感じてしまいます。

そして私たちの多くは、自分の相容れない意見や考え方に対して、真っ向から対立したり、聞く耳を持たなかったり、表面上同意したフリをしてしまいます。

そんな時は、「受け止められる人」という在り方を思い出してもらい、反論や衝突から入るのではなく、

（あなたはそのように考えるのね、わかったわ。）という心で聞けばいいのです。

具体的には、

「そういう考え方もあるのね。参考になるわ。私はこの場合、○○と考えるのだけどどうかしら？」

こんな感じの応答でＯＫです。

ついつい、相手の異なる意見を聞いた瞬間に

「でもね、…」
「しかし、…」
「そうは言っても、…」
「そのようには思わない。」

と言ってしまいそうになります。

しかし、これらとっさの逆接語は、話し終った相手にとって

・自分の発言が無視された
・軽く扱われた

そんな印象を与えてしまうのです。

また、無視されると、自分の存在を否定されたかのように感じます。

あなたにも、そんな経験があるかと思います。

◆口論の原因

ここで重要なことをお伝えしますと、
意見の違いから口論、そして喧嘩に発展してしまう大きな理由の一つは、

意見の相違自体にあるのではなく（！）、

上記のような逆接語の応酬、つまり自分の発言が無視された、自分の存在を否定されたかのように感じるところにあります。

自分の存在が否定されたと感じると、自己防衛本能に火がつくので、ヒートアップしてしまうのです。
そこに、自己存在を認めてもらおうとする、自分が正しい、あなたは間違っている、という押し付け合いが乗っかるので、会話ではなくなってしまうのです（;´▽｀A``

◆重要なポイントは、

たとえすぐに反論してしまいたくなる意見を言われた時でも、
逆接語から入るのではなく、一端、相手の意見を「受け止めて」あげることなのです。

「そうなんだ。」
「なるほど。」
「そんな考えもあるのね。」

こういった緩衝言葉（クッション言葉）が、コミュニケーションを円滑にします。
発言した相手は、自分の言葉を受け取ってもらえた、と感じます。

その後、自分の意見を相手に伝えても、
相手は、自分の意見とは違うのだなぁとは感じても、自分の存在を否定されたとは感じません。

◆区別する

ここでは、もう一つの区別する智慧があります。

それは、自分の考えとは異なった考えを無理に「受け入れる」必要はないということです。

「受け取る」ことと、

「受け入れる」こと、

は違うのです。

この違いは、次回にお伝えいたします。

★　今回のチャレンジコーナー　★

今回のチャレンジコーナーでは、次回までの更新の間に

「受け止められる人」という在り方に挑戦して、コミュニケーションの達人を目指してみてください。

意見の食い違う時が、練習の場です。

例）

「そういう考え方もあるのね。参考になるわ。私はこの場合、○○と考えるのだけどどうかしら？」

＞相手に　「それは、ダメだ！」と言われても

「なるほど、あたなの考え方はわかったわ。」

で、応答してみます。

二回の問答を繰り返しても、相手の意見が強固なら、その形でまず試してみるか、または、試せない種類のものであれば、自分の意見が相手に浸透するまで、すこし時間を空けたりします。

是非、積極的に緩衝言葉を使ってみてくださいネ　(o^∇^o)ﾉ

　逆接語はしばらくお休みです　zzZ