九州地方はもの凄い大雨にもかかわらず、ここ長岡は少雨で水不足さえ心配されるほどです。

 

農家さんの心配をよそに、店頭には早くも夏野菜が色とりどり並び、料理をするものにとっては嬉しいですが・・・

 

 

今回ご紹介しますのは、レンズ豆と豚肉のトマト煮込みでいただくマッシュポテトです。

 

トマトは、かなり出回ってきているものの、まだふんだんに使えるほどではないので、今回はトマトジュースを使いました。

 

ご紹介するものは、どちらかというとブランチむきのメニューですが、ポテトを御飯に換えると夕飯むきにもなります。

 

そして、この煮込み料理のうまみを増し、コクを付けるために使ったのが魚醤です。

 

魚醤は、魚介類を塩漬けして発酵させたものからとられた液体調味料です。

 

歴史はお醤油よりも古く、味付けに使われていただけではなく、健康維持にも一役かっていたようです。

 

現在も各地で作られていて、その地方により使われる魚介類が違うので味も少しずつ変わり、そして呼び名も地方により違います。

 

また、アジア圏でも広く作られていて、ニョクマムやナンプラーも魚醤の一つです。

 

私が使う魚醤は、近所のスーパーで手に入る「しょっつる」です。これは、秋田で捕れるハタハタで作られています。

 

使い慣れない方は、はじめちょっと生臭く感じるかもしれませんが、使い慣れると常備したくなる調味料になると思います。

 

我が家では、汁物、煮もの、タレやドレッシング、餃子の具にハンバーグ、炊き込み御飯やチャーハンといった御飯もの、そして漬け物など何にでも使っています。

 

お醤油やお味噌も同じ類の発酵食品ですが、こちらは日本料理以外での利用範囲が狭いのに対し、魚醤は日本料理はもちろんのこと西洋料理やエスニック料理に至るまで広く使える所が大変便利です。

 

ただし、塩味がきついので他の調味料は控えめに加えないと、塩分がきつくなりうまみも消えてしまうので注意が必要です。

 

また、魚醤は化学物質を含まず天然のアミノ酸を有し、加え発酵食品でもあることから、我が家ではただ単に調味料としてではなく、体のためにも欠かせないものになっています。

 

皆さんも、是非一度お試しになってみて下さい。

 

 

 

 

トマトレンズ豆と豚肉のトマト煮込みでいただくマッシュポテトトマト

 

材料   二人分

 

新ジャガ芋    大2ヶ  

 

オリーブオイル  大さじ1

ベーコン     1枚    みじん切り

ニンニク     1片    みじん切り

玉ネギ      2ヶ    みじん切り

セロリ      5cm   みじん切り

トマトジュース  500cc

ベイリーフ    1枚

パセリの茎    1枝

薄切り豚肉    150g  大きめ一口大に切る

レンズ豆     50g   水で洗い、ザルに上げる

魚醤       大さじ1

塩、胡椒     適量

みじん切りパセリ 適量

 

 

作り方

 

1)一口大に切った豚肉に軽く塩と胡椒(分量外)を振り、手で揉み込みます。

2)温めた鍋でベーコンをよく炒めます。ベーコンから脂がでたら、みじん切りしたニンニクと玉ネギ、セロリを加えよく炒め、更に1)の豚肉を加え炒めます。

3)豚肉の色が完全に白っぽくなったら、トマトジュースを加え、ベイリーフとパセリの茎を加え煮ます。

4)煮立ったら、洗っておいたレンズ豆と魚醤も加え、焦げないように時々かき混ぜながら弱めの中火で煮込みます。レンズ豆が柔らかくなり、少しとろみがついた感じになるまで煮込み、最後に塩、胡椒で味を調えます。

5)新ジャガ芋を水洗いし、表面のごそごそした皮を包丁を使いこそげ落とし、水につけてあく抜きします。

6)耐熱容器に水を切ったじゃが芋を入れラップなどで蓋をし、600wレンジで5~7分ほど加熱します。竹串が芯までスッと刺さるようになったらとりだします。

皿に置き、フォークの背を使い、荒くつぶします。

6)マッシュしたジャガ芋の上に4)のトマト煮込みをかけ、上からパセリのみじん切りを散らします。