夏野菜もこの涼しさから身を守るかのように皮が厚くなり、その中身はぎゅっと凝縮したような甘みを蓄えていて、真夏のそれとはひと味違ったおいしさが味わえます。
そして、枝豆もご多分に漏れず、涼しくなってきてからの枝豆の方が味が濃くなりおいしいとの話を聞きました。
しかし、今週あたりからスーパーに並ぶ枝豆の量がめっきり少なくなってしまいました。
季節最後のおいしい所をいただけるのは、枝豆を栽培している農家の方の特権かもしれませんね。
そんな中、友人が畑からとれたばかりという枝豆を両手に一杯抱えるようにして持ってきてくれました。
枝豆やトウモロコシは、収穫されてから時間が短いほどおいしいので、すぐに枝から鞘を外し急いで茹でました。
そしてその茹で上がりをいただくと・・・柔らかくそして何と甘いのでしょうか!
豆類は普段の食事でも積極的に採りたい食材の一つです。
いったん乾燥したお豆は、消化吸収もいいのですが、今回のように茹でただけのものは消化があまり良くないので、小さなお子さんやお腹にあまり自信がない方は食べ過ぎないように気をつけていただきたいですね。
私自身もあまり胃腸が強くないので、普段は茹でただけのトウモロコシや枝豆は極力摂らないようにしているのですが、今回は量もたくさんあるので、その晩はお豆の味を直に味わえる枝豆御飯にしました。
そして、次の日は枝豆の冷製スープにしました。
淡いグリーンとほのかな甘みがとてもさわやかで上品な仕上がりになります。
今回はこのスープをご紹介します。
ちょっと時期を逸してしまった感がありますが、もしまだ枝豆が手に入るようでしたら是非お試しいただきたい一品です。
きっと、夏の名残が感じられる世界へと誘ってくれることでしょう。
枝豆の冷製スープ
材料 2~3人分
バター 5g
サラダ油 小さじ1
長ネギの白い部分 50g 薄い輪切り
ニンニク 1/4片 みじん切り
茹で枝豆の鞘から出したもの 200g
スープコンソメ顆粒 小さじ1/2
ベイリーフ 1枚
牛乳 300cc
塩、白胡椒 各少々
作り方
1)鍋を火にかけバターとサラダ油を入れます。バターが溶けたら長ネギとニンニクのみじん切りを入れよく炒めます。
2)長ネギが透き通るような感じになったら、鞘から出した枝豆を加え、ひたひたよりも少し少なめに水を入れ、スープコンソメ顆粒とベイリーフも加え蓋をして弱めの中火で煮ます。
3)枝豆に竹串を刺してみて、スッと刺さるか割れるくらいに柔らかくなったら火からはずし、蓋を取ってそのまま5分ほど冷まします。この時あまり煮すぎると仕上がりが汚い色になってしまうので気をつけて下さい。
4)鍋からベイリーフを取り出し、枝豆は煮汁ごとフードプロセッサー等を使い出来るだけ細かく粉砕します。
5)目の粗いこし器でしゃもじ等を使い出来るだけ丁寧に裏漉します。
6)5)に牛乳の半量を加え、一度目より細かいこし器で同じように出来るだけ滓を残さないように丁寧に漉します。
7)残りの牛乳を加え、塩胡椒で味を調え冷蔵庫で15~30分くらい少しひんやりとするくらいまで冷やしてからカップによそります。