こんな時には風邪などを引きやすいから・・・と気をつけていたにも関わらず、今日は風邪気味で少々寒気がし、引き始めに治すのが一番とばかりに今漢方薬を煎じながらこのブログを書いています。
お陰でキッチンは漢方薬の臭いが充満しています。
この煎じるときの臭いがきつくて漢方薬は苦手と言われる方もいらっしゃいますが、この臭いこそがいわゆる漢方薬の「気」を発散しているわけで、この臭い、すなわち「気」を浴びるだけで体調が少しよくなったと感じる方もおられます。
重病な時は特に漢方薬の「気」の作用は大きく、昔から漢方薬は病人の枕元で煎じるのがいいといわれるほどです。
キッチンからおいしそうな臭いが漂うとおなかがグーグーと鳴りますが、これも食物と調味料による「気」が体を刺激しているからですね。
逆に、そのお薬を体が欲していない、またはお薬が合っていない場合には漢方薬を煎じている時につらく感じることもあります。
調理をしている時も同じで、作っているときの臭いがとてもいやに感じたり、かえっておなかがつかえたように感じるときにはその食物を体が欲していないとき、もしくは体調を崩している場合などもあります。
今は情報が多く、こんな体質や症状にはこんな薬をとか食べ物をというように次々とたくさんのものが紹介されいますが、安易に摂取してよくなるはずの体調がむしろ悪化するというケースも見受けられます。
本来漢方薬を調合する場合には、体調や体質はもちろんですが、その地域の気候、発病したときや今の季節、症状が悪化した時間帯、そして食べ物の好き嫌いなどに至るまで事細かにお聞きした上で処方がなされ、同じものを長く服用するということもありますが、様子をうかがいながら一回一回お薬を変えていくことも多いのです。
その為、同じような症状がある方でも一概にこのお薬がいいということはなく、違うお薬が調合されることもあります。
同じように、食べ物もある方にはとてもよくても決してどなたにも合うというものではありません。
医食同源。ちょっとした体調不良は普段の食事で治すことも出来ます。
その為にも、日頃から体の声を聞くことを心がけるようにしてお薬や食べ物を選んでいただきたいですね。
そんな事も頭の片隅におかれて毎日の献立を考えてみてはいかがでしょうか。
イナダはブリになるまえの少し小振りなお魚で、ブリほど脂が多くありません。
とはいえ、寒くなり始めたこの時期にはやはり脂がのりうまみも増します。
そのうまみを直に味わうために、イナダを一本買いし半身をお刺身で、そしてもう半身を唐揚げでいただくことにしました。
今日は、このニンニク、生姜と長ネギの香味ダレでいただくイナダの唐揚げをご紹介します。
脂ののったイナダを油で処理することで却って脂臭さがぬけ、また香味ダレでいただくのでブリやイナダの脂っぽさが苦手な方にも食べやすいのではないかと思います。
添えたレンコンは揚げる油の温度が高く焦がしてしまったので少し地味な写真になってしまい、ちょっと食欲をそそらないかも知れませんね。
一緒にいただいたものは、
白菜と長ネギの中華風スープ
小松菜のオイスター炒め
エノキダケと長ネギのあんかけ卵
イナダの唐揚げ・香味ダレ
材料
タレ
長ネギみじん切り 大さじ2
ニンニクみじん切り 大さじ1
生姜みじん切り 大さじ2
醤油 60cc
砂糖 小さじ1/4
日本酒 大さじ1
酢 大さじ1
イナダ 半身分もしくはお刺身用柵取り2本
塩 少々
日本酒 大さじ1/2
片栗粉 適量
レンコン 5cm 縦半分に切り半月型に薄切り・・・水にさらした後水切りしておく
揚げ油 適量
作り方
1)タレの材料、長ネギのみじん切りから酢までを全て耐熱容器に入れ700wの電子レンジに1分かけさましておきます。
2)イナダの半身を使う場合は皮と骨を取り除きます。7mm厚の一口大にそぎ切りにし、塩少々と日本酒大さじ1/2をふり全体を軽く混ぜ合わせます。
3)揚げ油を160度に温め、水切りしておいたレンコンの水分をキッチンペーパーなどで拭き取り揚げます。パリッとしたら取り出し油を切っておきます。
4)2)のいなだの水分をキッチンペーパーなどで取り、片栗粉をまぶします。
5)余分な片栗粉は落とし、油でカラッとするまで揚げます。
6)揚げたレンコンとイナダを一緒に皿に盛りつけ上からさましておいたタレをかけます。