イナダのマリネサラダ


このゴールデンウィークは、我が家では娘が一人加わり賑やかな数日間を過ごしました。お陰でその間の食卓もいつもより少し賑やかに。

その一日は、生ちらし寿司をしました。控えたつもりでもついつい色んな材料を買ってしまい結局の所、一匹まんま買ったイナダが半身分残ってしまいました。

いつもなら、残ったお魚はお醤油に浸けてしまうのですが、そのまま氷温で保存して翌日マリネサラダにし、リクエストのあったパエリアと共にいただきました。


ブリは育っていく段階に応じて呼び名が変わることから出世魚といわれ、イナダはそのブリになる前の少し小振りの魚です。

この途中の段階の呼び名は地方によって様々のようですが、最後は皆ブリという名前になります。

この出世していくお魚は縁起がいいとされ、また寒い冬の時期が一番脂がのりおいしいことからおせち料理には欠かせないものの一つになっている地域もあるようです。

ブリは冬に限らず全般に脂がのっているお魚ですが、その手前のイナダはブリほど脂はきつくありませんので、ブリの脂がきつく感じる方にはお勧めです。

また、程よく脂ののったお魚は大変おいしいのでついついお箸が延びてしまいます。しかし、ブリに限らず脂ののったお魚を生のままいただくと消化不良を起こし下痢をひきおこすこともあるので、胃腸の弱い方、そして高齢の方やお子さん方は食べ過ぎないように注意が必要です。

今回のマリネサラダはイナダを使いましたが、ブリの親戚にあたるカンパチやヒラマサなどでもおいしくいただくことが出来ますので、手に入るお魚で試してごらんになって下さい。

このマリネは、お魚の芯の部分は生のまま、そして表面は少し色が変わる位の方がおいしいですので、マリネ液にはいただく10~15分前位を目安に漬け込んで下さいね。




ピンクのカーネーション イナダのマリネサラダ ピンクのカーネーション

材料
白ワインビネガー   大さじ2
レモン汁       大さじ1
醤油         大さじ1/2
生姜汁        大さじ1
刻みパセリ      大さじ1/2
塩          小さじ1/2
白胡椒        少々
乾燥タイム      少々
オリーブオイル    50cc

刺身用イナダ     半身分
玉ネギ        小1ヶ   薄くスライス
レモン        1/2ヶ   スライス

水菜         1/2~1袋 2cmに切る
アボガド       1ヶ    1.5cm角切り


作り方
1)小さいボールに醤油から乾燥タイムまでの材料を入れ泡立て器でよく混ぜます。オリーブオイルも加え混ぜます。
2)刺身用イナダを薄いそぎ切りにし、バットにあまり重ならないように並べ、その上にスライスした玉ネギとレモンを散らします。もしバットが小さい場合は、これを2~3段重ねます。上からマリネ液が全体に行き渡るように回しかけ10~15分そのまま置きます。
3)マリネをしたものを混ぜ、皿に切った水菜とアボガドを盛り付けた上にのせます。