暖かくなり、畑で採れたてのお野菜をご近所からいただく機会も増え、あわせお店にも色んな種類の生鮮物が並ぶようになり、食卓を彩り豊かにしてくれる嬉しい季節になりました。
お陰で買い物に行っても目移りが激しく、何を買おうかと悩むことが多いのは私ばかりでしょうか？
そんな中、アサリがたくさん並んでいるのを目にして、今回はこれを買い求めてきました。
アサリは、海水が２０度位になると産卵するため関東界隈では旬は春と秋の２回あるそうです。そして、産卵を迎える頃になると肥えて身入りもよくなりうまみが増すとか・・・
埋め立てや温暖化などの影響により、今や日本でのアサリの漁獲量は激減しているという話なので、近い将来ウナギのように絶滅危惧種にならないように、漁師さんも消費者も乱獲を避け賢く消費するように心がけたいものですね。
とはいうものの、今は買い求めたアサリをどのようにしていただこうかという問題です。
色々悩みましたが、今回は結構な量があるのでアサリのスパゲッティーに決定しました。
我が家ではこの冬は、ソースを始めスープや煮込み料理など考えてみますとトマトを使ったお料理が頻繁に登場していたような気がします。そして今回もご多分に漏れずトマト味のアサリスパゲッティーにすることにしました。
このトマトソースは、本来は生のイタリアントマトをたっぷりと使って作るのですが、今回はまだトマトがたくさん出回る季節ではないので缶詰を使って作りました。
缶詰のトマトを使う場合は生のトマトのものより濃厚なので、オリーブオイルとニンニクを多めに使った方がおいしく出来上がります。
今回はアサリを使いましたが、帆立貝の稚貝やシーフードなどを使うと又違った味を楽しむことが出来ますので色々お試し下さい。
アサリの砂抜きについて アサリは、砂抜きされたものを買い求めるようにすると楽ですが、自宅で砂抜きしなければならない場合は、ボールにアサリをいれ、アサリがたっぷり浸かる位の塩水（水道水とその水の量の３％量の塩を入れたもの）をいれ、上に少し大きめのお皿などをかぶせて暗くし、そのまま一晩おいておくときれいに砂を吐いてくれます。この時ぴったりと密封してしまうと、酸素不足でアサリが死んでしまいますので決して密封しないようにして下さいね。
トマト味のアサリスパゲッティー 材料 ２～３人分
トマトソース
ホールトマト缶 １ヶ（４００ｇ）
オリーブオイル 大さじ２
バター １５ｇ
ニンニク １片 みじん切り
タマネギ 小1/4ヶ みじん切り
人参 1/2本 ざく切り
セロリ １０ｃｍ ざく切り
ベイリーフ １枚
塩 小さじ1/4
胡椒 少々
殻付きアサリ ３０～４０個 砂抜きしておく
オリーブオイル ５０ｃｃ
みじん切りニンニク 大さじ１+1/2
乾燥赤唐辛子 小１本 種を除く
ベイリーフ １枚
みじん切りパセリ 大さじ２
白ワイン 大さじ１+1/2
塩 小さじ1/4～
胡椒 少々
トマトソース １５０ｃｃ
スパゲッティー ３００ｇ
水 適量
塩 水の分量の１％
バター １５ｇ
作り方
トマトソース
１）トマト缶をボールにあけ、果肉の部分を粗いみじん切りにし、ジュースと合わせておきます。
２）鍋を火にかけ、オリーブオイルとバターを入れ、みじん切りしたニンニクと玉ネギも加えタマネギが薄く色づくまでかき混ぜながら中火で炒めます。
３）ざく切りした人参とセロリ、ベイリーフも加えさっと炒め１）のトマトを加えます。
４）塩と胡椒で味を調え、少し火を弱め７～８分煮込んだら火を止め、人参とセロリを取り出します。
アサリスパゲッティー
１）アサリは手でこすり合わせようにして水を取り替え２～３回よく洗います。
２）アサリを鍋に入れ丁度かぶる位の水を入れ火にかけます。貝の口が開いたら、アクを取り除き火を止めます。
３）アサリを取りだし、残った茹で汁を2/3量になるまで煮詰めます。
４）取りだしたアサリの1/3量は殻付きのままにし、残りは全部殻から取り出します。
５）温めたフライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りニンニクとパセリの半量、種を除いた乾燥唐辛子とベイリーフを入れ香りが出るまで炒め、３）の煮詰めたアサリの茹で汁、白ワイン、塩、胡椒を加え少し煮詰めます。
６）この間に、大きめの鍋にたっぷりの水とその分量の１％の塩を加え火にかけ、沸騰したらスパゲッティーを茹でます。
７）５）のソースにトマトソース１５０ｃｃを加え３～４分煮て、続いて殻付きとむき身のアサリを加えさっと火を通します。
８）茹で上がったスパゲッティーとバター、残りのみじん切りパセリを加えて手早く全体にソースがなじむように混ぜ、皿に盛りつけます。