竹の子ご飯


昔はそこかしこでみることの出来たふきのとうなども、最近ではスーパーに並ぶようになりましたね。

私が幼なかった頃に父の転勤で引っ越した町は、身近に山があったので季節になると色んな山菜や木の実などを採りに行っていました。

春にはふきのとうやフキを始め、ヨモギやあさずき、そして木の芽やわらびにゼンマイ等々・・・

山菜といえど畑のそばに生えているものもあり、あちこち入り込んでは採っていたのですが、そばにその土地の持ち主らしき人がいてもそんなことをとがめられる事もありませんでした。

今考えてみるとずいぶんとおおらかな時代だったのだな~と思いますね。

そして最近は、人だけではなく町そのものの様子も変わり、ヨモギ一つ摘むのにも苦労するようになってしまいましたね。



さて前置きが長くなりましたが、今回は山菜ではなく、竹の子のお話です。

竹の子は、身体を冷やしやすいのと、繊維質なので消化が悪く胃腸の弱い方にはあまりお勧めできないものの一つです。

スーパー等に売っている竹の子は大きなものが多く、1~2回の調理でなくなりそうにない事と上記のような理由から、我が家ではあまり買うことはありません。

しかし、季節のものはやはり一度位は口にしたいですね~

と思っていると、先日20cmほどの小さな竹の子ばかりを売っているのに出くわしました。

もちろんこのチャンスを逃さず買い求め、早速竹の子ご飯にしていただきました。

今回はこの竹の子ご飯をご紹介しようと思います。

竹の子ご飯は、すでに水煮した竹の子などを使うと季節を問わず手軽に作ることも出来ますが、今が旬のこの時期には、是非一手間かけて生の竹の子を茹でて使ってみて下さい。そのお味は申し分のないものに出来上がりますよ。

そして、茹でた竹の子の薄皮の部分とかつお節の炒め物も一緒にご紹介します。

これは、炒めた薄皮を少量のお醤油とかつお節で味付けするだけなのですが、ついついご飯が進んでしまいますので食べすぎには呉々もお気を付け下さいね。

竹の子ご飯のようにご飯をメインにする場合には、ご飯の味を堪能するために、我が家では、おかずはあまり主張しないシンプルな味付けのものを添えるようにしています。



一緒にいただいたものは、


桜 ナメコと豆腐の味噌汁
桜 ひじき煮入り厚焼き卵・・・大根おろしと共に
桜 大根と柚子皮の即席漬け
桜 ほうれん草の胡麻和え
桜 長芋とキュウリの酢の物



筍 竹の子ご飯 筍

材料
米       2合   洗ってざるに上げ、とぎ汁はとっておく

竹の子     20cm位のもの1本
米のとぎ汁   適量

茹竹の子    150g
水       180cc
白だし     大さじ1
醤油      大さじ1/2
塩       小さじ1/2
 
竹の子の煮汁
白だし     大さじ1
醤油      小さじ1


作り方
1)竹の子は良く洗ってから、根本の方の固い皮を数枚取り除き、もし根本の部分が固い場合は切り落とします。いぼいぼとした部分も薄くそぎ落とし、先端も少しそぎ取ります。
2)大きい鍋に竹の子を入れ、竹の子がかぶる位まで米のとぎ汁を入れます。もし足りなければ水を足し、落としぶたをして火にかけ沸騰したら弱火で20~30分煮ます。
3)根本の部分に金串を差してみて、柔らかくなったら火を止めそのまま冷まします。
4)冷めたら皮をむき、水にさらします。このむいた皮は後から炒め物に使いますので、捨てずによけておきます。
5)竹の子を縦半分に切り、更に長さを3つに切り必要な分だけ繊維に沿って端から薄切りします。
6)小鍋に水、白だし、醤油と塩を入れ沸騰させ、薄切りした竹の子を加えさっと煮ます。煮上がったらざるに上げ、煮汁は別にとっておきます。
7)ざるに上げておいた米を炊飯器に入れ、とっておいた竹の子の煮汁、白だしと醤油を入れ、水を足して2合の目盛りに合わせます。上に竹の子を全体にかぶせるようにのせ、15分位そのままおいてから炊飯します。
8)炊きあがったら、全体をさっくりと混ぜ盛り付けます。

*使った白だしは「ミツカン」のものです。メーカーにより割る分量が違いますのでお好みに合わせて下さい。ただし、薄めのだしで炊きあげた方がおいしいです。


竹の子の薄皮とかつお節の炒め物


桜 竹の子の薄皮とかつお節の炒め物 桜

作り方
茹竹の子のむいた皮の下の部分(肌色をしている柔らかいところ)を端から2~3mmの幅で切ります。それを少量の油で炒め、最後に醤油少々とかつお節を加えさっと炒めたら出来上がりです。