心なしか日差しが春めいてきたかしら?と、春の到来を心待ちにしている毎日です。
先日、奈良の方が本場の奈良漬けを送って下さいました。
丁度届いたときに食べ頃になるように漬け込まれた奈良漬けは、包みを開けると、まるで酒蔵にでもいるような酒粕の香りが漂います。
そもそも奈良漬けはむしゃっむしゃとたくさんいただくものではありませんが、さすが本場の方が太鼓判を押されるだけあって、たいへんおいしくついついお箸が延びてしまいます。
そして、我が家では、奈良漬けをいただくとなぜか「おこわが食べたべたいね~」と言う会話になります。
それで、奈良漬けがなくならないうちにおこわを炊くことにしました。
この奈良漬けとおこわがあればあとは何もいらないかな?と思えるほど存在感のある奈良漬けなのですが、そういう訳にもいかないので、あっさりとした取り合わせのお料理にして奈良漬けを堪能することにしました。
とはいうものの、あまりあっさりとしたお料理ばかり並びますと、腹持ちが悪いという人がいますので、おこわに豚肉を一緒に炊き込んでみました。
おこわの具は、豚肉の他は、冬らしく干し椎茸と人参、それとゴボウというこれまたとてもシンプルな取り合わせです。
豚肉を入れたおこわは、中華ちまきを連想させますが、八角などの中華独特のスパイスが入っていない分結構あっさりとした味に仕上がります。
しかし、豚肉から出た脂分が程よくご飯に含まれ、鶏肉を使ったおこわより少し濃厚な感じになりますので、寒い季節には打って付けです。
奈良漬けは、このおこわと一緒にいただいたのが最後でしたが、今はまだその漬け床の酒粕が残っているので、今度はお魚でも漬け込んでもう一度又違った味を楽しんでみようと思っています。
今は、注文すると何処にいても手に入る時代ですが、さすがに、その地に住んでいる方が太鼓判を押して送って下さる品々に勝るほどおいしいものはないなと、つくづく感じます。
今度奈良を訪ねたときには、是非この奈良漬けを買い求めて帰りたいと・・・・楽しみが一つ増えました。
一緒にいただいたものは、
奈良漬け
おすまし・・・そうめんと竹輪、長ネギ、ゆずをいれて
卵豆腐
白菜の胡麻和え
小松菜とシメジ、油揚げの煮浸し
長芋とわかめの酢の物
豚肉入り炊きおこわ
材料
干し椎茸 3枚 水でもどして薄切り
ゴボウ 細め20cm 笹がきにして少し水に放ちざるにあける
人参 小1/2本 千切り
豚肉細切れ 100g 大きいものは細かく切っておく
干し椎茸の戻し汁 100cc
醤油 大さじ2
日本酒 大さじ1
生姜 一片(6g) 3mm厚に切る
もち米 2合
作り方
1)小さめの鍋に、干し椎茸の戻し汁を入れ、切った干し椎茸も入れて火にかけ、蓋をして弱火で椎茸が柔らかくなるまで煮ます。
2)椎茸が柔らかくなったら、ゴボウを加え、一煮立ちさせ、醤油、日本酒を入れ5分位煮ます。
3)豚肉がばらばらになるようにして加え、3分位煮ます。
4)ボールの上にざるを置き、煮込んだ野菜と豚肉をあけ、具と汁に分けます。具の中から生姜を取り除き、捨てます。具が乾かないように蓋をしておきます。煮汁は、ボールごと冷水に浸け、かき混ぜながら冷まします。
5)洗ったもち米を炊飯器に入れ、冷ました煮汁を加え、2合分に足りないだけの水を加えます。
6)上に煮た具と人参を全体に行き渡るようにのせ、普通に炊飯します。
7)炊きあがったら、しゃもじで全体を切るように混ぜ盛り付けます。
*おかずと一緒にいただくので、あまり濃い味にならないようにします。もし、味が足りない場合は、塩で調節して下さい。