12月に入り、だんだん日差しが弱くなり寒さが身にしみます。

先日、スーパーで洋なしの処分品を見つけました。袋にラ・フランスが6個ほど入っており、よく見てみると、ちょっと皮の色が変わっていましたが、熟しすぎてる訳でもなく、かといって全体を見回しても別に痛んだところも見あたらないので、これはケーキ作りには丁度いいとばかりに買い込んできました。

ニュージーランドで暮らしていたときには、半端になったり少し痛んだりしたものを、日本のりんご箱くらいの箱いっぱいに詰めて1ドルで売られていることがあるので、それを買い込んでは色んなお菓子やお料理に利用したのですが、日本ではそこまで気前のいいものには今まで出会ったことはなく、今回のようなものに当たったらラッキー!という感じですね。

きっと、日本では果物は生でいただくことが多い為ではないかと、勝手に解釈しています。

話が遠回りになりましたが、この洋なしを白ワインで煮たものを使い、洋なしのケーキフランを作りました。

このケーキは、生の洋なしを使わなければ煮込む手間もなく、後は全部の材料を次々と混ぜて焼くだけという、失敗もなく簡単に作れるケーキです。

今回はカッテージチーズを使ったので、味は、焼きチーズケーキを想像していただくといいかもしれません。

寒い今の季節には、焼きたてをいただく事をお勧めしますが、冷めてからいただくのもそれはそれでおいしいですよ。

温かなお茶とケーキで一寸リッチなティータイムはいかがでしょうか?




ラ・フランス 洋なしのチーズフラン ラ・フランス

材料
洋なし             2~3ヶ   縦に4~6個に切り、皮を剥き芯を取る
水               200cc
砂糖              80g
白ワイン            大さじ1
レモン汁            1/2ヶ分

カッテージチーズ(裏ごしタイプ)200g
プレーンヨーグルト       50g
卵黄              小3ヶ     
グラニュー糖          30g
コーンスターチ         20g
レモン汁            大さじ1
洋なしのリキュール       大さじ1・・・・なければコアントロー
卵白              小3ヶ
グラニュー糖          30g

作り方
洋なしのシロップ煮・・・ケーキを作る前日に洋なしをシロップ煮します。もし、缶詰を使用する場合には、この作業を省いてください。
1)皮等を取り除いた洋なしを小鍋に入れ、水、砂糖、白ワインとレモン汁を入れ蓋をして弱火で煮ます。もし、シロップから洋なしが飛び出るようなら、途中で上下を逆さにするように一度ひっくり返します。
2)竹串を刺してみてスーッと通るようになったら火を止め、そのまま一晩つけて味を含ませます。

フラン
1)ボールに裏ごしタイプのカッテージチーズとプレーンヨーグルトを入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜ合わせます。
2)卵黄、グラニュー糖、コーンスターチの順で一つずつ加え、その都度良く混ぜ合わせ、最後にレモン汁と洋なしのリキュールを加え混ぜます。
3)別のボールに卵白を入れて少し泡立て、グラニュー糖を3回に分けて加えながらしっかりたて、艶のあるメレンゲを作ります。
4)1)のボールにメレンゲを1/3量加え、泡立て器で混ぜます。続いて残りのメレンゲを全て加え、今度はへらでメレンゲの泡をつぶさないようにさっくりと混ぜます。
5)薄くバターを塗ったフラン型に4)の生地の1/2量を流し込み、表面を平らにならし、180度に温めたオーブンで10分位焼きます。
6)5)をオーブンから取り出し、残りの生地を流し込み、前日にシロップ煮した洋なし、もしくは缶詰の洋なしのシロップをキッチンペーパーなどで軽く拭き取りながら放射状に並べます。
7)もう一度オーブンに入れ、15~20分ほど焼きます。
8)表面に薄く焼き色が付いたら取り出しますが、もしまだ生焼けのようでしたら、温度を160度に下げ更に5分ほど焼きます。そのときケーキの周りが焦げるようなら、型の周りをホイルで覆い焼きます。