うぐいす餅


毎年、今頃鳴き出すうぐいす。今年は、気温の変化が激しいせいでしょうか未だうぐいすの声を聞くことが出来ません。


川越は今桜が満開です。この開花に合わせてうぐいすの声が聞けるといいのですが・・・

そんなうぐいすに思いを寄せて、うぐいす餅を作ってみました。

あんこは、先日作ったおはぎの残りを冷凍しておいたので、それを使うことにしました。

このうぐいす餅も電子レンジを使います。作る量が少ないので、電子レンジではなくお鍋で作っても手間は変わらないのですが、いやむしろレンジに入れたり出したりの手間がない分お鍋で作った方が早いような気もするのですが、でもなぜか電子レンジで作ることに・・・

今回はこのうぐいす餅をご紹介します。

餅菓子を作るときのコツはなんと言っても練りにあります。これさえうまくできれば、時間がたっても食感が変わることなくおいしくいただけるものが出来上がります。

中に入れるあんこは、できれが舌触りのなめらかなこしあんがいいのですが、それを作るのは手間がかかります。その為、我が家では、こしあんではなくこしあん風のものを使います。

このこしあん風とは、粒の入ったこしあんのようなもので、初めからこれを作る場合には、あずきを崩れるくらいまで煮てから最後をよく練り粒をつぶすようにして作ります。しかし、すでにつぶつぶがしっかりしている粒あんしかないときには、一度レンジなどで熱くしてからすりこぎでつぶしたり、フードプロセッサーにかけて粒を無くすようにして作ります。

あんこさえあれば、これを柔らかな求肥で包み、若葉色の青きな粉をまぶせば春の季節のお菓子が出来上がります。

きな粉は大豆を煎って粉に引いたものですが、大豆の種類によってきな粉の色が変わります。タンパク質を多く含み栄養価も高く、粉になっているので消化吸収も大変いいです。色々とお料理に使うといいと思うのですが、お菓子以外そうそう出番が少ないのもこのきな粉ですね。せめて、お菓子を作るときにはたっぷりと使いたいものです。

うぐいすの声を聞くと季節を感じることが出来ますが、うぐいすの形をしたお菓子でううららかな季節を感じてみてはいかがでしょうか?




桜 うぐいす餅 桜

材料   6個分
白玉粉     25g
水       100cc
砂糖      35g
あんこ     150g
青きな粉    適宜


作り方
1)あんこを一個25gのボール状に丸めます。
2)耐熱性のボールに白玉粉を入れ、水を少しずつ入れながら耳たぶくらいの硬さに手で練り上げます。
3)よく練ったら、さらに水を少し加え手で徐々に溶きのばします。これを何回か繰り返し、ダマが残らないように溶きのばします。
4)ボールにラップをかけ、電子レンジ800wに1分入れ、取り出しへらで全体を練るようによくかき混ぜます。
5)ラップをして再度電子レンジに1分入れ、取り出しへらでよく練ります。全体が少し透明感が出ていたら次の行程に進みます。もし、透明感が出ていないようなら、もう一度20秒ほどレンジに入れ同じ行程を繰り返します。
6)砂糖の1/3量を加えさらによく練り、ラップをしてレンジに20秒入れます。
7)残りの砂糖の1/2量を加えよく練ります。ラップをして再度レンジに20秒入れます。
8)残りの砂糖全部を加えよく練り、最後にもう10~20秒レンジに入れます。
9)レンジから取り出し、つやが出て粘りが出るまでよくよく練ります。これで求肥の出来上がりです
10)バットにきな粉を敷き、よく練った求肥を真ん中にまとめるようにへらで取り出します。
11)求肥をきな粉の上をころころと転がしながら棒状にして、次に手で6等分にちぎります。
12)一個を丸くのばし真ん中にあんこを置き、求肥をのばしながら真ん中で二つ折りにするようにして指でつまむようにくっつけます。
13)きな粉を敷いたバットの上で軽く転がしきな粉をまぶしつけます。
14)くっつけたところが下になるように置き、両端を少しとがらせるようにしてうぐいすらしい形に整えます。
15)茶こしにきな粉を入れ上から振るいかけます。

*お使いの電子レンジの強さによって、入れる時間が多少変わりますが、最後はよく粘りが出てつやがあれば出来上がりです。ただし、練り足りないより練り過ぎぐらいの方がうまく出来上がりますので、レンジにも長めに入れよく練るようにしてください。