いつも無農薬野菜を頂戴するお家から冬瓜の1/8を頂きました。1/8といえど抱える程の大きさがあります。一体この本体はどのくらいだったのか・・・そして、この1/8にカットする作業も並大抵のことではなかったのではと・・・

この時期、スーパーの地場野菜売り場でもよく見かける冬瓜ですが、たしか旬は夏のはず?なぜ今頃?そして、夏野菜になぜ『冬』という字が使われるのか今更ながらちょっと不思議に思い調べてみると、夏採られた冬瓜は、冷暗所で保存すると冬まで持つのでこの名前が付いたとか。夏の野菜という認識しかなかったので、無事なぞも解明され気分がスッキリしました。

味は癖もなく、煮込んだりすると柔らかいながらもわずかにシャッキリ感が残ります。そのため利用範囲は広く、煮たり、あんかけにしたり炒めたり、または汁ものに入れたりと使い方は万能です。しかしこの野菜は、とても体を冷やすので、特にこの寒くなってからいただくには注意が必要です。ということで、今回は少し趣向をこらし、鶏手羽先と共にワイン煮にしてみる事にしました。しかし、この手羽先は冷えを緩和させるのとダシを取る為にほんの少量入れただけで、主役はあくまでも冬瓜です。そして、さらに冷えを緩和するために黒豆も入れてみました。これで冷え対策は万全です。

ワイン煮は、時間をかけてコトコトと煮るものですが、今回は時短料理で圧力鍋を使用しました。材料を仕込んだ圧力鍋を火にかけ、シュッシュッといったら弱火にして10分、火を止め15分も放置すれば、まるで時間をかけじっくりと煮込んだように出来上がっているではありませんか。とろっと煮えたその冬瓜の何とおいしかったこと!!圧力釜は、本当に我が家にとっては大きな助っ人です。

今回は出来上がってすぐにいただきましたが、出来れば朝のうちに作って夕飯にいただくくらいの方がより味が馴染みおいしいです。



我が家のある川越市は、サツマイモの産地です。今年は豊作との話ですが、お味の方もいつもより甘みが濃く感じられ、ほくほくとして大変おいしいです。このおいしいサツマイモを、今回はサラダにしてワイン煮と一緒にいただきました。

かりっと油で揚げたサツマイモに茹でたカリフラワーとブロッコリーを混ぜた温サラダです。それにプレーンヨーグルトにミント、タイム、セロリソルトと白胡椒を加えたハーブヨーグルトソースをかけていただきました。ほのかな野菜達の甘みにハーブの効いたほどよい酸味のあるヨーグルトソースが味を引き締めてくれます。

寒さが身にしみる季節になってきました。もし冬瓜を手に入れることがありましたら、夏とは違ったこの味わい方をなさってみてはいかがでしょうか?そして、かりかりサツマイモの入ったサラダも是非ご賞味ください。



ル・クルーゼ 冬瓜と鶏手羽肉のワイン煮 赤ワイン・ボトル

材料    3人分
冬瓜      大カボチャ1/2個分位  1.5cm厚に切る
玉ネギ     2ヶ          1cm厚の櫛形切り
ニンニク    薄切り3~4枚        
人参      1本          4cm長さで食べやすい大きさに切り面取りする 
しめじ     1パック        根を切りバラバラにする
鶏手羽肉    大6本         関節で先と元を切り離す
水煮黒豆    2/3カップ       *煮汁も合わせた分量です
赤ワイン    1カップ
小麦粉     適量
顆粒コンソメ  小さじ2~3
ベイリーフ   1枚
オリーブオイル 大さじ1
バター     大さじ1
小麦粉     大さじ1
塩、胡椒    少々   

作り方
1)切り離した手羽肉は、熱湯にさっとくぐらせよく水分を拭き取ります。塩と胡椒をふり薄く小麦粉をまぶします。
2)温めたフライパンに半量のオリーブオイルを入れ、粉をふった手羽肉を炒めます。焼き色が付いたらバットに取り出しておきます。
3)同じフライパンに残りの半量のオリーブオイルを入れ、ニンニクとタマネギを炒めます。
4)玉ネギが少しクタッとなったら、圧力鍋もしくは煮込み用の深鍋に入れます。次に人参とシメジ、水煮黒豆もいれ、一番上に炒めた手羽肉を入れ平らになるようにします。
5)赤ワインを注ぎ、材料の半分くらいの高さまで水をくわえます。顆粒コンソメとベイリーフを入れふたをして強火にかけます。
6)沸騰したらしばらく強火のままで、でてきたアクを取ります。
7)圧力鍋の場合は、仕様書に従い煮込みます。普通のお鍋の場合は、弱火にしてふたをしたまま40~60分煮込みます。出来上がった状態でスープが足りない場合は、少し水を足しもう一度沸騰させます。
8)小さい耐熱容器に室温で柔らかくしたバターと小麦粉を加えよく練ります。そこに、小麦粉がダマにならないように煮込んだスープを少しずつ入れながら溶き伸ばし、最後に鍋に入れて全体を良くかき混ぜながら少し煮込みます。
9)最後に塩胡椒で味を整えます。

*鶏手羽肉の量はお好みで調整してください。
*スープのとろみが足りない場合は、バターと小麦粉を合わせたものをもう一度足してください。