ブイヤベースは、フランスの地中海よりの地方の漁師さんが作る海鮮鍋料理です。元来は、いれる魚の種類やスープ、香辛料に至るまで色んな決まり事がたくさんあるそうです。

多々ある決まり事の中で我が家が守ったことはただ一つ、サフランを使ったことぐらいです。後は一切無視して、鮭のあらとカレー粉を使ったブイヤベースにしてみました。それも時間が無いという制約付きなので「出来るだけ簡単に!」がテーマです。

香辛料を色々使う変わりにカレー粉を使います。ただし、サフランをちょっと贅沢に使って味と風味を増すことに。

また、サフランは血行をよくするので、食べ終わると体が芯からとても温まります。
その為冬のお料理と思われがちですが、トマトなど酸味の強い野菜を入れることでさっぱりとした味になりますので、むしろ気温の差が激しいこの時期や、真夏の冷房によって冷えた体を温めるのにおすすめです。

ブイヤベースは、本来お魚のあらの部分でスープをとり、後から身の部分を加えますが、今回はあらだけしか使わないので、他の材料と一緒に煮込んで、骨などは食べながら取り出すというちょっとワイルドなブイヤベースです。そして、あまり食べる所が少ないあらを使っていますが、あら?あらだけなのにというほど満足感が得られます。

また、あらは、骨や皮がついているのでスープがよく出ますが、食べる部分が少ないので、もっとお魚を入れたい場合には切り身を足すとよいです。もしあらが手に入らない場合は、出来るだけダシの出やすい骨がついていたり、油分の多い薄身の部分の切り身を買い求めます。

作り方も、野菜を炒めたら、後は材料を次々足して煮込むだけという簡単さです。そして、もちろん野菜もたっぷりはいります。

煮込んでいるわずかな時間を利用して他に作ったものは、

温かなご飯にパセリのみじん切りとバターを入れて混ぜただけのパセリバターライス
野菜とゆでたパスタをワインビネガー、オリーブオイル、塩と胡椒で味付けしただけのサラダ

以上3品全て、ご飯をたている時間で作り終わるという手軽さです。

鮭のあらブイヤベース

材料
生鮭のあら     半身分  適当な大きさに切る
ジャガイモ     中3ヶ  半分に切り、さらに4等分に切る
ニンジン      小1本  いちょう切り
タマネギ      大1ヶ  半分に切り薄切り
セロリ       10cm     みじん切り
ニンニク      中2片  たたいてみじん切り
トマト       大3ヶ  皮を湯剥きし、種を取りざく切り
顆粒チキンコンソメ 大さじ1
カレー粉      小さじ1
ベイリーフ     1枚

タイム       少々
サフラン      10~15本位
オリーブオイル   70cc

作り方
ル・クルーゼお鍋を火にかけ、温まったらオリーブオイルを入れ、ついで刻んだニンニクを入れ軽く炒めます。
鮭ニンニクの匂いが上がってきたら、タマネギとセロリを入れ炒めます。しんなりとなるまでよく炒めたら、ざく切りしたトマトを加え、トマトの形が崩れるくらいまで再びよく炒めます。
ル・クルーゼ鮭のあらを加えて炒めます。(切り身を使う場合は、お魚によく火が通ったら一旦取り出します)
鮭カレー粉、ベイリーフ、タイムと顆粒チキンコンソメを加え、さらにジャガイモとニンジンを加えます。

ル・クルーゼお鍋の中の材料がひたひたになるくらいに水をいれ、中火でジャガイモとニンジンが柔らかくなるまで煮ます。途中浮いてきたあくは丁寧に取り除きます。
鮭ジャガイモとニンジンが柔らかくなったら、サフランを入れよくかき混ぜ、さらに5分ほど煮て、塩、胡椒で味を整えます。(お魚の切り身を使った場合は、サフランをいれる時に一緒にお鍋に戻します)

*カレー粉が入っているので特に辛みを足す必要はありませんが、もっと辛い方がいい方は、カイエンペッパーを加え調整してください。
*お水はあまり多くせず、出来上がった時に材料がひたひたくらいになるようにした方が、よりうまみが凝縮されおいしいです。


人気ブログランキングへ
ブログランキングに参加しているので、よろしかったら応援お願い致します!