歴史探訪。 | Cead Mile Failte

歴史探訪。

 春楽しみなこと ブログネタ:春楽しみなこと 参加中


 春になって楽しみなことと言えば、おさんぽかな。

 もちろんいつの時期もそれぞれの楽しみがあるけれど、

 春はやっぱり日差しの暖かさや大地の息吹を感じられて、本当に嬉しくなる。


 そういうわけでPaddy’s day Weekendの最後の日は、みっくんとお散歩に。

 ダブリン市内にありつつもちょっと忘れられ気味?あせる

 南に下って実家の近所、ラスファーナムに行ってきました。

 まずはRathfarnham Castle。

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 16世紀の建物でアイルランド人の攻撃から守るために建てられたそうです。

 あ、やっぱイギリスのか・・・・。

 これ中も外もとてもキレイ、だけれど

 入って横の大広間の天井と壁が全然改装されてないようなはがれ方で、古いのね、と改めて思います。

 公開する建物としては中途半端な改装だけど、こんなのもアリかしら??


 16~18世紀の服飾品やおもちゃのエキシビションと

 モダンデザインのアクセサリーが展示されていて、なんだかよくわからないのですけど(苦笑)

 まぁ面白かったです。

 庭の一画にはプレイグラウンドがあって、子供たちがいっぱい。

 その広さにその人数は・・と思うほどいたけど、

 セント・パトリックスディが週末に来ると親は大変ですね(苦笑)


 お次はもうちょっと南に下ったSt.Enda’s Parkへ。

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 ガサガサいうから何かと思えばリス!一心不乱に木の実を食べてましたw春ですね! 


 ここにはその名の由来になったSt.Endaという学校がありました。

 Patrick & William Pearse 兄弟によって運営された、

 アイルランド語だけで授業が行われる男子校でした。

 この兄弟は、のちにイースター蜂起に参加してキルメイナム刑務所で処刑された

 16人のうちの二人です。

 
 英国の長年の占領下で、アイルランド人としての民族意識を上げ、独立するためには

 アイルランド語の復興が必要と考えたパトリックは、

 弟ウィリアムなどの力を借りて学校を創設します。


 ピアース兄弟の父はイギリス出身ですが、ダブリンで石工業を営んでいたため、

 ウィリアムは優秀な彫刻家でもあり、学校では美術を教え、とても人気のある先生だったそうです。

 教え子にはその世代をリードする成功したアーティストもいるそうですが、名前を忘れました(汗)

 
 あ、ピアースと言えば、トリニティカレッジの横に

 ピアース・ストリートやピアース・ステーションがありますが、

 これは彼らが生まれた場所がそこにあったためつけられたそうです。

$Cead Mile Failte
 今もTrinity Capital Hotelの横にありますが普通の場所なので見逃しちゃう!


 最初はRanelaghにあったそうですが、学校の運営がうまくいって、
 
 その後もっと静かなRathfarnhamに移ったようです。

 ところが、ここ何かの邸宅跡みたいで、

 上の写真にもあるけれど公園の周りには古い城壁跡もあったりして、
 
 その賃貸料やらが高くて経済的に苦しくなってしまったようで、

 アメリカまで資金繰りに行ったこともあったようです。


 その後独立運動に参加し、イースター蜂起を指導して処刑されてしまいましたが、

 学校はそのまま残りました。

 でも生徒の減少、費用の上昇で1935年に閉じることに。

 ピアース兄弟の姉、マーガレットが亡くなったあと、

 ピアース兄弟の功績をたたえてPearse Museumとして生まれ変わりました。


 2008年に改修オープンし、当時の学校の様子を色鮮やかに残しています。

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 イースター蜂起はアイルランドでは歴史の本当に重要な一コマで、

 処刑された人たちはヒーローとして尊敬されています。

 彼らの遺体はすぐに英国人によって無残にも焼かれてしまい、

 コリンズ・バラックスの裏あたりにあるアーバーヒル墓地にひっそり埋葬されているのですが、

 こういう場所や以前ご紹介したグラスネヴィン墓地で

 今もたたえられ、尊敬され続けています。







 さて、このあとはお腹も空いたしランチへ音譜

 お城の横にいいパブがあるのですが車が止められなかったので隣の町へ。

 天気のいい中お散歩して、歴史を勉強して、ギネスを飲みながらランチをいただいて、

 本を読みながらリラックス得意げ  

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 みっくんはシリアスなダイエット中なのでサラダに水なのに対し、ステーキバーガーにギネスのわたし・・(苦笑)
 この手作りのチップスが本当に美味しい!!けど食べきれず、泣く泣く残しました(涙)


 これぞ春の休日という感じでとても充実してましたブーケ2

 今度はどこに行こうかなぁニコニコ





 ☆お知らせ☆
 
 ダブリンで春の恒例となってきているExperience Japanの一環で、
 この団体は去年も震災1ヵ月追悼セレモニーを主催してくれてます。

 大震災の2週間後の仙台、東松島、石巻を撮影したドキュメンタリー「大津波のあとに」と

 故郷岩手県大槌町が被災し家族も被害に見舞われた監督が、

 震災前の映像を交えて綴られた「槌音」が

 3月29日、スミスフィールドのライトハウスシネマで上映されるそうです。


 松山で創作活動の傍ら復興応援路上ライブをしたり、

 震災1周年の日にはダブリンからキャンドルモーニングをすると言ったわたしに賛同してくれて

 チャリティライブで一緒にキャンドルを灯してくれたマイミクさんがこの映画を応援してて、

 気になってはいつつ、観る機会があるのかわからなかったのだけど、

 ここダブリンで観れることになるとは思いませんでした。



 「大津波のあとに/槌音」公式サイト→コチラ



 ダブリン近郊の方、お時間がある方、日本人以外の方にもぜひお伝えして

 観に行かれてはいかがでしょうか。
 








 いつもありがとうございます。
 またまたよろしくお願いいたします。
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