日経Linux9月号について | FON*Mac Wiki* Blog

日経Linux9月号について

以前にも日経Linuxについてはここで意見を言わせていただきましたが、今回日経Linux9月号についてあらためてもう一度意見をさせて頂こうと思います。

日経Linuxでは4月号以降FONのルータにOpenWRTをインストールして改造する方法を連載しています。
今回の9月号では6月に発売になったLa Fonera2.0の改造を取りあえげている。


まずFONはほかの一般の無線LANと違い家庭内で使うためのセキュリティーの掛けられる信号と同時に他のFONユーザにアクセスポイントとして共有するサービスをしている。

2006年12月に日本で正式にリリースされてから何種類かのルータを出している。
価格2,000円ほどという低価格ということとユーザ同士でアクセスポイントを共有するという話題で広がり、現在もユーザ数とアクセスポイント数を拡大していっている。

日本で発売されている価格については他の海外で販売されている価格よりもかなり抑えられており、これFONというサービスを拡大させ、FONが言っている「いつでも、どこでもインターネットができる環境を作る」ための企業努力によるものだと推察することができる。

日経Linuxで掲載しているものはこのFONのルータにOpenWRTをインストールすることで本来FONのルータが持っている機能を殺してしまいっている。 
もっともFONのサービスと機能として重要な共有するための信号が出なくなってしまう。

改造について個人でされてブログなどに書かれている方に対して抗議をするつもりはありません。

ただ雑誌という媒体を使って改造を推奨するようなことをしている日経Linuxに対して抗議をします。

これによって誰にメリットがあるのでしょうか?

日経Linuxは利益があるでしょうが、FONとFONのユーザ本来のアクセスポイントの共有という部分を殺されてしまうことで本来受け得るはずのメリットはありません。

FONのルータにはそれ自体他の無線LANルータとは違いアクセスポイントを共有するという役割を持っていますから、他の一般の無線LANルータと同じように価格が手ごろということだけで記事として改造について記事を載せていいのでしょうか?

確かに書店へ行けばMacOSやWindows、PSPなどいろいろとハック系の雑誌がたくさん置かれています。
ただそれらはOSやハードの本来の機能を完全に殺してしまうようなものはほぼないでしょう。

ただ日経LinuxのFONの改造についての記事については完全にFONとしての機能は完全に殺されてしまいます。


今回改めてこの件について書くのは理由があります。

今回の9月号で取り上げているLa Fonera2.0はファームウェアがOpenWRTで作られており、ソースがFONから公開されいてユーザでも機能を追加させることが可能になっているものです。

このようにオープンになって記事で使われているOpenWRTを使用しているという状況でありながら、なぜOpenWRTをインストールしてFONの機能を殺してしまうことをしてしまうのか。

記事ではOpenWRTを使っていろいろな機能を追加の方法を取り上げているが、なぜFONが公開しているソースについて詳しく解説をし、公開されているソースなどを用いて機能を追加させる方法を記事として提供しないのか?ということです。

もし、記事としてFONが公開しているものをベースにするのであれば既存のFONのユーザの購入機会という見込みを作ることも可能、FON、FONユーザにとってもいろいろな新しい機能を利用することができるということが考えられるのでFON、FONユーザ、日経Linuxの三者ともにメリットがあるのではないでしょうか?


このLa Fonera2.0の発売にあたってヨーロッパでは開発者コミュニティーを立ち上げファームウェアの開発、プラグインとして機能を追加を進めてきています。

FONジャパンはLa Fonera2.0の発売にあたって日本でも国内のユーザで開発者コミュニティーを立ち上げるとアナウンスをしています。
現時点ではまだ開発コミュニティーについての進展がないので1日も早くコミュニティーの立ち上げてもらいたいと説に願います。
もし発売と同時にコミュニティーが立ち上がっていれば別の展開もあったのではないかと思うところもあります。
(今までの日経Linuxの記事を見ていると実際にはなにも変わらないでしょうけど)


最後に子会社の出版社で日経と冠をつけているわけで、その冠の日本経済新聞といえば経済や企業についての情報を提供しているにも関わらずまたITProというサイトを運営している会社がFONという企業やサービスについてもっと理解してもらいたいと思います。
またオープンソースについて取り上げているからということですが、「オープンソースなのだからなんでもあり」というような考えて記事にしているのならば、それこそ日経という冠をつけている以上もう少し良識ある行動を取ってもらいたいと思います。


【追記】
記事を書くにあたり日経LinuxはFONジャパンに対してなにも連絡なり断りなどを入れていないらしい。