世界遺産 知床
知床半島の世界遺産エリアはウトロの先、当にこの幌別橋から始まる
最初に言いたい
こんな盛りだくさんはない。 ここは是非行くべき。 無理をしてでも行くべきだと思った。
去年は知床峠を走ろうと企てながらも雨で断念、この怨みを晴らす。
道東だけで3日を充て、たとえ雨が降ってもリカバー出来るよう万全の体制で一年越しのリベンジである。
メルヘンの丘
女満別空港を出たら、天気は曇りがちだったけれど気温は18℃、空気の爽やかさが半端じゃない
そして網走に向かうR39号途中早速北海道らしい景色 ・・・・ 故黒澤明監督の映画「夢」のロケ地
ゆるやかな丘陵と木々との調和が美しいスポットで、すっかりテンション上がった
網走刑務所
一時間程で網走、今は開かずの門となった刑務所の正門ヘ
嘗ては重罪者が送り込まれ日本で一番脱獄が困難な刑務所だったことから、果ての監獄と言われた
ここはパチリとしておかねばなりません。
やはりこんなクラシカルな建物の前にはプラスティック製のフレームでは具合悪い
まずは腹ごしらへ ・・・・ 網走と言えば去年来てすっかり気に入ってしまったいしざわヘ
やはりここはお約束のキンキ。
東京じゃイイ店しか出してくれない。 脂ののりが最高な魚で煮付けにするとメチャ旨い。
本州の人はキンメ鯛と間違えるとおっしゃってましたが、全然違います。 カサゴに近いのですよ。
これもお約束・・・・身に脂が沢山付いてて旨いんだよ。
しかもこのボリュームでたった1000円くらいw
さて、煮付けが上がりましたよ。 半身は刺身、半身は煮付け。
新鮮だから肝も一緒に煮付けてあってこれがまた旨い。 東京の店だったら幾らとられるか ・・・・
って思うと、得した気分でガンガンエンジン掛かかりますよ
そしてこちらもお約束 ・・・・ 当然地元産 ウヒヒ
このほかにもソイやら、ツブの刺身も食って腹一杯&リーズナブル
さて、飯も食って世界遺産エリアヘ
只ね、知床峠はドピーカンの日に走ると決めていたので、この日は知床五湖方向へ
北海道らしい 《ヒグマ生息地》 の看板 ・・・・ エサやり厳禁って、出来る訳無いやん。
って言うか、この時点では熊に会うなんて無いと思ってましたよ。
ひとたび道道93(知床公園線) を走りましたら鹿の多さにビックリする
最初は珍しさにパシャパシャ撮ってましたが、こんな具合に飽きる程幾らでもいる。
車には余り反応しないのだけれど、自転車は怖いのか? 俺が怖いのか?
皆、こうやって逃げたり距離を置きながらお尻をムケやがるん
バンビがかわいいんですけど・・・・
フレペの滝という湧き水が海に流れ落ちる滝のそばまで来ましたらこんな所にまで
草など何処にでも生えているのですが、何故にこんな危険な断崖絶壁に?と思いましたら、
柔らかくておいしい花を求めてこんな場所まで降りていくのだそう
すなわちグルメ鹿 ・・・・ 只の草じゃイヤって訳です。
晴れ男パワーのせいでしょうか?
雲に覆われていた知床半島ですが、私がこの場所を走り出しましたらにわかに雲が切れだしまして
正面に知床峠の主峰、羅臼岳が正面に見えてきました
空気は最高に爽やかだし、鼻腔を緑の香りで満たしながら走る気分 ・・・・ これは最高です。
しかも山にレイアウトされた道路もこんな風に綺麗に見せてくれるんだから。
暫く走れば湿原とも白樺林とも言えるような雰囲気の中こんな道
道路の陽炎が暑さを連想させますが、太陽の光は夏のそれで気温は20℃ジャスト
コレ最高。
只、こんな所で走ってたら東京で走るにはリハビリが必要じゃないか?と不安になりますが・・・・
飛び出し危険
こんな道では実際のところ、鹿と車の衝突事故が絶えません
でも、車は大破して鹿は逃げて跡形もないと言うことが殆どだとか・・・・
だから、自転車なんかぶつかったらひとたまりもありませんよ
分かりました。
バンビを連れた母鹿は警戒心旺盛だけれども、角が立派な雄は堂々としたもの
Deer vs Titanium
車にも人にも動じない
かと言って飼い慣らされた鹿のように人に媚びるでもない
そこに人が居ようが居まいが同じ風に振る舞っていただろうと思われる所作
鹿の方が自然に振る舞っていて、こんな野生動物が近くにいることに自分の方がドギマギしてる
なんだろう? こんなに立派な舗装路まで走っているのにこの自然の中に誘われている感
マツ毛 長っ!
そして思う ・・・・ 野生は毛艶も角の艶も違う
角など煙か何かで燻したかのような色艶をしていた。
さて、知床公園線は途中からダート道 ・・・・ 20年ぶりです
実はこの先、温泉が滝で流れているカムイワッカの滝というのがあるのですが・・・・
こんな感じで固く締まってロードでも余裕と思っていたら、結構浮き石がある上にアップダウンも結構ある
おまけに滝まで11kmもダートがあるので往復を考えると急がなきゃなりませんよ
と、景色などを眺めながらヨタヨタと走っておりましたら ・・・・
ク ー マ ー ガ ー デ ー タ ー
長きにわたる人生で、野生の熊ってのは始めて
熊が出にくい時期に入ってると聞いていたので驚いた。
こういうプライスレスな体験こそ旅ならでは、、、、なんて言う余裕はあまりなかった
100m近くは離れていたけれど、何だか震えてくる。
走るとメチャクチャ早いって言うし・・・・
気持ち的に焦ってコンデジの方を構えてました
そして望遠で寄ってみましたら熊牧場とはわけが違う
そして熊にも思う ・・・・ 野生は毛艶が良い。
言うてる場合じゃない。
あれ? よく見ると後から小熊が ・・・・ 小熊を連れた母熊は凶暴じゃなかったっけ?
急いでUターン w
岩尾別温泉
カムイワッカの滝壺の温泉に入る事は叶わず、帰り公園線途中の岩尾別温泉へ
こちらも知床の秘湯として有名なところですよ
細道を下りていきましたら、いきなり湯船があって脱衣場など当然無し
無料だし、森の中で勝手にマッパになって勝手に入る秘湯然としたスタイル w
お湯もいいし、気温は10度台だからか? 虫にも集られない。
バスタオルなんて持ってきてないけど、そんなの関係ない
大自然の大らかさに腹筋も割れてくるわけ
自然なるものに圧倒されまくった後はウトロに戻りまして晩ご飯
素泊まりなんで、自分で調達しなければなりません。
早速、病人食。(ここでは病気になりそうな食事のこと)
それにしても盛りだくさんな一日だった。
おまけ
去年はレンタサイクルで知床峠を登る予定だった。
そのレンタル屋さん=知床サイクリングサポートhttp://www.phoenix-c.or.jp/~nisihara/ に来てみましたら
ここのの自転車はすべてスペシャのものでかなりまともなのですよ。
ロードは4000円/日 MTBは2500円/日だったかな。
今度来る時は、レンタルMTB林道に分け入るのも良いなーと
シングルトラックで熊に出くわしたら多分終了やけども ・・・・
今日もありがとう