堂平山より定峰峠を望む

12月26日は冬の嵐のような日だった。


しかし、天気予報では27日は急速に晴れ。気温は10月並18℃風強しと伝えていた。


風が強いと言うことは空気が澄んで見晴らし良し。 暖かいし ・・・ に行こう


12月はもう下旬というのにまだ500km位しか漕いでないし、宴会などで食い過ぎ。


ちょっと体にカツを入れることにした。 もちろん食い物付きは変わらないのだが・・・


朝、7時まだ雨が止んで時間が経ってないからか、


道はまだ濡れている。


簡易のドロヨケを装着して出発。


朝出発の時はいつも99ショップで餡餅&オニギリ補給。


その後、いつも通り笹目橋から荒川へ入ります。


笹目に出る前の時点で、すでに風がきつく


嫌な予感がしていた・・・・


と言えば、北風?北西風?


もう参りました・・・・


とにかく漕いでも漕いでも進みません


20㎞/h近辺で必死。


上流からのサイクリストは楽そうにすっ飛んでいきます。


羽倉橋から右岸工事中で普通なら左岸に移るのですが、


風がきつすぎて、山までに売り切れるのも嫌なので、川沿いは止め!右岸の更に西側の県道113に移ります。

家などあれば多少でも風除けになると考えたからです。

しカーし。この辺畑ばっかりでした ・・・・ とは言っても山へは多少のショートカット。 


その後国道254号と交差し県道15号にのりかえ川越を通過。


県道15号に乗ったまま入間橋初雁橋を渡り、八高線高麗駅を越え県道30号との交差点。


あとは県道30号に乗り換え北上するだけです。


やはりこの道も北向きは風がきついです・・・。


トラック多いし突風で横に振られるのでとても危険


そんな状況で写真撮影。・・・危険なので止めましょう。






さて、なんだか道沿い旅館とか多くなってきました。


梅園の街越生までやってきました。


この時点で約60km。 殆ど休みなくきたので小休憩。 






越生の三滝入口交差点近く。


メモしてきました。 


いろんなブログに紹介されているシロクマパン


さすがに平日。ローディーは自分以外誰も居ません。


と言うか近所のオバハンが普通にパン買ってました。


ちょっと粗挽きウインナーパンなんぞを食いました。


この時点でもう午前10時を少し回っています。 

そんなにゆっくりはしていられません。 


=============================================


白石峠への分岐=田中交差点までは更に5km。


緩やかな登りを走ると程なくして白石峠青看板。 『ここかー 皆さんがTTの起点としてるのはー。』

早い人だと、22分とか25分とか、普通のオッサンで35分とか37分とか書いてあるのを見ました。


峠と言えばMTBではいろいろ登りましたが、ロードでこんな峠は初めて。 


とは言っても、機材は一応タイラーハミルトンも昔乗っていたのと同じ筈だし。


しかもコンパクトにリアは27丁に換えてヘタレ用に改良してるからな~。


普通のオッサンで35分なら・・・俺は、20分台後半から30分ダナ・・・などと後に来る悪夢も知らず妄想


ちょっと普通のオッサンを鴨って景気付けでもしようと待ちますが、ホント全然自転車海苔がいません


来ないので仕方なく、出発


まずはアウターハイからと思って漕ぎ出しますが、坂道発進無理でアウターミドルまで落としてしまいます。


ヘコヘコ漕ぎます。 しかし、この坂キツイとは聞いてましたが、ほんとキツイ


5%~コーナIN側で10%位でしょうか?、激坂じゃないんですが約6kmズーット登り


平坦な部分、下りが全くないんですね・・・。 


休ましてくれないから息がが上がって行きます。 ハァーハァー・・・・ どんどんギヤを軽くしていき。。。


そして・・・ カチャ、カチャ・・・エッ終わり? いつの間にかファイナルアンサー34X27でした。。。


まだ、まだ、残り2.6キロとあります。 『まだそんなにあんのかよ~・・・』 


しかもこの時点で20分が経過してました・・・ そんな~・・・ 


昨日の強風で道には枝やら葉っぱやらが沢山落ちているところもあって、


濡れている葉っぱの上でトルクを掛けるとズルッと滑ります


売り切れ寸前で必死ですがなかなかペースを上げられません。 残り1.0kmの時点で30分経過・・・


『このままやったら普通のオッサンと同じやんか~』 


このころになると目標『足を一度も付かないこと』に変わってました・・・


そしてやっと足着かない目標だけを達成して白石峠 ・・・ 35分40秒。 まさに普通のオッサンでした。


縦からみても横から見ても縦横無尽に普通のオッサンです。 


オッサンらしく機材で応戦出来なかったら更に遅く・・・普通のオッサンでは済みませんでした。 


妄想していた楽しいひとときが懐かしく思えた瞬間でもありました・・・


=============================================


のんびりしたいのですが、風が強いです。  山頂近くなので半端じゃありません。


寒いので、天文台があると言う堂平山頂ヘ更に登っていきます。 


門扉は閉じられていましたが、鍵が掛かってなかったので開けて勝手に入りました・・・ゴメンナサイ


素晴らしい景色。 都心のビル群が遙か遠くに見えます。 東京タワーらしきモノも・・・ 


『あそこから来たのか~』 と感慨しきり。

                                  


せっかくここまで来たのだからと、


大野峠、刈場坂峠、飯盛峠まで行こうと思ったのに、


やっちまいました。 高篠峠5差路でコースミス。


この青看板分かりにくい!


ドンドン下っておかしいな~と思いましたが


気づいたら、白石峠の入口に出てしまいました。。。


ご飯のおかわり得意でも


白石峠おかわりはお断りしております。。。







その後、西平交差点のセブンイレブンまで下りてきて。 始めてローディーさんに出会いました。


ちょっと漕ぎ足りないので道を聞くと、すぐ近くに松郷峠と言うのがあると聞いて行くことに。


しかも、ご飯の地小川町方面だとのこと。 願ったり叶ったりです。 峠はプチ峠でした。


さて、お楽しみのお昼ご飯は 忠七めし【二葉】小川町


創業は江戸中期1748年、建物は新旧道路沿いに並んでいるのですが、


写真の旧建物は1933年築の数寄屋造り。なかなかいい風情の建物です。 文化庁指定有形文化財




ただ、古い方の建物は特別予約の人のみ用だそうで、普通はRC造の新館で営業されています。


お庭も随分立派です。


旅館としても営業しているようで、お食事も広い大広間でお一人でした。



注文は【忠七めし】(1260円) 日本五大名飯 の一つだそう。 


山岡鉄舟 はたびたび当地を訪れて【二葉】に立ち寄り、当主8代目忠七「調理に禅味を盛るよう」に注文。


【忠七めし】が生まれたという。 なんだか有り難いメシなのだ。





二枚目はアップにするほどでもないのだが、これが忠七めし 平たく言えばお茶漬けみたいなもんです。


海苔を和えたご飯に秘伝のおつゆをかけて柚、香りネギ、ワサビをお好みで加えてサラサラ食べます。


見た目は 『なんだコレ』 ですが、味は上品で結構美味しい。 


柚、ネギそして海苔の香り、が広がり、そこにわさびアクセント。 香りを味わうのもおつです。


おつゆは鰹などのだし汁でしょうか?味が付いています。 


鉄舟の言う『禅味』と言うのはこういうモノだったのかなと・・・思いめぐらせます。


広辞林: 『禅味』=世俗を離れた枯淡な風趣 

       『枯淡』=俗気が無く、あっさりしている中に深い趣がある。 ・・・ 確かに枯淡です。


卵焼き、 おひたしもとても美味しいです。


でも、、、、メインで食べるようなモノではないかな~。。。 食後にさらっと食べたい。


とは言え、ご飯がおひつで運ばれてきて、軽く4膳分もあって炭水化物過多結構腹膨れました


=============================================


でも、なんだか物足りないところに・・・ちょうどお隣の店が女郎うなぎ【福助】小川町だした・・・ハシゴ

こちらも歴史は古く江戸時代安政2年創業だそう。

初代主人が吉原の遊女を身請けして、そのお礼に遊女の実家の鰻のタレを教わったとか。

それで【女郎うなぎ】だそうです。


建物も古くて明治時代に立てられたモノだとか。

6畳個室に通されると ・・・ なんだかえらい落ち着きます。 どこかの家に来たようです。


ストーブがパロマなのが気になりますが ・・・・ こんな所で死んだら嫌だな~・・・と




前に川越のうなぎ屋【小川菊】に行った際 並を注文してしまいえらい後悔したのを思い出し、


ちょっと高めだが、特重(3465円)を注文。


お茶なんぞすすりながら、庭なんぞ見ながらのんびり落ち着きますが・・・待てど暮らせど来ません。


後で聞いたら、注文後この生け簀からすくってさばいて焼き蒸しするので時間が掛かるとのこと ・・・


ここに来られる方は、時間に余裕を持っていらしてください。


45分ほど待って来ました ・・・ どえらいゴツイお重です。 高さが20㎝位あるでしょうか。 開けてみると・・・


ニヤニヤしながら開けましたら、、、デカイうなぎが鎮座しておりました。



特上というのはお重の底から、うなぎ半身 ~ ご飯 ~ そして上にご覧のうなぎとうなぎが2段 になってます。

お味もなかなか美味しい。 うなぎは骨ばると言うことも無く柔らかくふっくらしています。

甘みよりも少し醤油の味が濃いでしょうか。 

一つ言えるのは、お重は凄いかさ高なのですが、ご飯は厚み4㎝位で見た目ほど多くはありません。

そこに、デカイうなぎ1.5匹分です。 

ご飯でうなぎを食うと言うより、うなぎでご飯を食うような感じで、うなぎが多杉ました。

なので余計に味も濃いめに感じたのかもしれません。

やはり何事もバランスが大切です。 上重でよかったな~・・・ 

しかし食い過ぎました。。。


============================================


女郎ウナギが出来上がりに時間が掛かった上に、親父さんが学生時代に中野に住んでいたとかで

話が盛り上がり、、、かといって無碍にも出来ず、そしてまた時間が。

食事に2時間以上掛かったお陰で店を出る頃には2時40分・・・


急いで帰れば、なんとか暗くなる前に川を出られる時間でしたので急ぎます。

が、お腹がイッパイ過ぎて ・・・ 旨く漕げません。   当たり前か。

往復で160km位かな~と思ってましたが、182kmにもなって今まで一番漕いだ日になってしまいました。

さすがにヘロリました。

今日もありがとう





忠七めし【二葉】小川町

★★☆


女郎うなぎ【福助】小川町

★★




Pottering 】 晴れ
Tm : 8’38’10
Dst :   182.22 km
Av  :   21.1 km/h
Mx  :    62.3 km/h