山の天気 | 健康長寿無病息災講座

山の天気

先日、日本の登山隊が北米の最高峰マッキンリーで遭難したニュースが伝わりました。


マッキンリーと言えば、1984年2月、日本の代表的な登山家・冒険家、植村直己さんが厳冬期に単独登頂


を果たした後下山途中雪崩にあって行方不明になった山です。


夏季の今は、登山シーズンだそうで、世界中から多くの登山者が山頂を目指しているそうです。


日本の登山隊もベテラン揃いでエベレストを経験した人も居ました。天候不順のため途中で登頂を諦め下


山途中に雪崩に遭って、五人のパーテイのうち四人が行方不明のまま捜索が中止となったというニュー


スが流れていました。


それは二次災害を危惧した処置でやむを得ないことでしょう。


捜索隊が遭難すると言うこともあります。


ヒマラヤの山岳ガイドの経験があるというネパールの知人が言っていました。


六〇〇〇メーターまで登ると人生観が変わり、神様を感じるというのです。


月へ到着した宇宙飛行士も、月面に足を付けたとき神の臨在を感じたと言っています。


私たちは、日常の些事を忘れ大自然の懐に抱かれているように感じるときに、しみじみとした安息感を感じ


るのではないでしょうか。


有名な登山家にある人が「あなたは何故山に登るのか」と聞いたとき、「そこに山があるからだ」と答えたと


いうのは有名な逸話です。


人が山へ登るのは、見えないが存在している私たちの命の源に会いたいからではないでしょうか。


神様と言っても良いのではないでしょうか。


私のささやかな経験でも、山に登り天候の急変と視界零の霧の中で恐怖を抱き、次の瞬間、霧の晴れ


間からに見える嶺嶺の神々しい姿に感動を覚えたことが幾度もあります。


山は恐ろしいところであると同時に心の安らぎを与えてくれる魂の憩いの場ではないでしょうか。


日本の山には多くの神様が祀られています。



マッキンリーで遭難された行方不明の方々のご無事を心から祈りいたします。