旭川実が昨日大阪入り、北照もあさって１日に大阪入りをします。
１９９５年（平成７年)の春から２００８年（平成２０年)春までの間、
道産子球児たちを受け入れ、見守ってきた「ホテルくれべ空港」が２年あまりの全面改装工事を終え、「グリーンリッチホテル大阪空港」として生まれ変わりました。２年前の北海は「伏尾温泉不死王閣」に宿泊していましたが、この夏から再び伊丹空港至近のグリーンリッチホテルに宿舎が変わるようです。
１９９５年（平成７年）のセンバツといえば北海が出場した年。この宿舎の高校野球とのかかわりは北海から始まっているのです。以降、平成８年夏、平成１１年夏を経て次にこのホテルに宿泊するのはいつなのか・・・。受け入れ開始時から知る大倉慶郎支配人も楽しみにしていることでしょう。
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北海野球部百年物語の冒頭１３０ページです。
電子図書（楡印刷様ご提供)表紙～第３章「北海野球部、いざ全国へ」昭和８年まで
提供：楡印刷株式会社
北海野球部の素晴らしきその伝統、その歴史を引き続き一人でも多くの方に伝えていき、共に新しい時代を見つめていけるよう、引き続きみなさん、よろしくお願いします。
北海道学生野球連盟（道六）の試合を観戦したことのある方は相当の大学野球ファンでしょう。
現在でも函館、苫小牧、旭川、網走、あいべつなどを転戦するリーグ戦は全国屈指の過酷さで知られます。
当時は道都大（紋別）、東海大（旭川）との激しい戦い。北海と対照的な新参者だった東京農大生物産業学部で
畑さんはひたむきに野球に打ち込みました。
１９７６年（昭和５１年）２月札幌市生まれ。
札幌もみじ台中では中学硬式野球「札幌白石（当時・白石イーグルス）」で活躍し１９９１年（平成３年)４月に北海へ入学。２年夏（平成４年）は1学年上の兄・寛史さんが主将で捕手として活躍、甲子園へ出場した。
２年新チーム結成時から主将となり、北海野球部史上初の兄弟主将が誕生、しかも２年連続兄弟で主将を務めた。３年春の全道大会８強が最高成績だった。
１９９４年(平成６年）に当時進境著しい東京農大生物産業学部へ進み２年時から３年連続で全日本大学野球選手権に出場し、ベストエイト入りも記録した。
現在も朝野球を中心に活動、北海野球部ＯＢを中心に結成しているチームの中心選手。
４学年上(４２期）の智也さん、1学年上（４５期）の寛史さんとの３兄弟は北海ファンの中でも有名。
「昔はよく高校も、高校野球も観に行ったんですよ。今は自分の野球（ノースオーシャン）も一応まだやっているし、仕事もあるのでめっきり見なくなりました。でも後輩たちの活躍は新聞などでも楽しみにしています。その「ノースオーシャン」っってチームもその名の通り『北の海』ですからね、私の『北海愛』が込められているんですよ（笑）」
札幌で育った畑さんはさいはての網走の地で寮生活に必死に耐えていました。
放送ではその苦労を語ることはありませんでしたが、相当な苦しみだったと思います。半分大人で半分少年の大学野球、高校時代とは違った壮絶な上下関係もあったことでしょう。
故郷・札幌に戻った時、やはり北海の野球を見たりするのは、ささやかな楽しみだったのかもしれません。
大学野球で北海での３年間が再び輝いてきたのかもしれません。
北海で注目を集め、時には嫌悪感さえ抱いたその野球に対して純粋に打ち込める環境があったのかもしれません。北海で学んだ上級生も下級生も実力のある選手たちが勝利を目指した畑さんたちの「北海」での経験が生きたのなら、大西前監督もそして私も嬉しく思うのです。
「もしも大学へ行っていなかったら、と思うとぞっとしますね。
色々な高校生がいて、もしも野球を嫌いになって３年間を終えたら残念ですよね。私もそうなる可能性があったのですからよくわかります」
この日の放送は畑さんの意地をあらゆる場面で感じられる放送となりました。
例えば
「大学では２年（平成７年）から３年連続で神宮へ行きましたが、当時兄（寛さん）が法大野球部でしたけれど、東京で会うことはありませんでした。北海道代表といったって東京六大学でやっている選手からみたらね・・・（笑）とても会える立場ではありません。特に大学は今でも残っているんじゃないですかね。コンプレックスのようなものが」
北海道の大学が全国大会で活躍するにはこの「コンプレックス」の払拭がまず大切なのでしょう。
北大が６月の大学選手権で畑さんの東農大（平成９年）、道東海大（平成１３年）以来となるベストエイト入りの活躍を見せましたが、この快進撃がこのことを実証しています。北大の選手たちはいい意味でも悪い意味でもコンプレックスとは無縁なのですから。
「負けることは人生でもありますよね。北海道で勝っても全国では負けることもある。でも私も負けたことで悔しさ、とか次は絶対に勝とう、とか次はこうやってやろう、といった気持ちを持つことができました。今年の北海も地区予選で負けてしまったかもしれませんが、絶対に負けることにも意味があると思うんですよ。ですからその『意味』をこれから探して欲しいと思うし、負けを受け止めて負けの意味を探す選手、人間になって欲しいと思います」
畑さんは確かに高校時代の悔しさをバネに大学時代で晴らしたかもしれません。でもその一方で全国で勝てなかったことや周囲から『北海道の大学だから』と言った目で低く見られた想いも経験しました。常勝軍団の光と影をも知るのです。
「必ずチャンスもあると思うのです。本人の想像以上に色々な方が色々なところで見ているのが北海野球部。その注目度の高さがツラい面でもあるのですが、誰かが救いの手を差し伸べてくれることもあると思います」
そして畑さんはこう結んでくれました。
「負けてもね、そこで終りではないんですよ」
３５歳になった働き盛りの畑充さん。３年後輩の種村慎介さん（４９期）からのメッセージにありましたが
ピッチャーとしての出場を企てているようです。
「体ですか？もうボロボロですよ（笑）ノースオーシャンもだんだん年齢が上がってきて、そろそろ若返りを図りたい、と思っているのでラジオを聴いている北海のＯＢのみなさん、是非一緒に野球をやりたいですね！札幌市（６社大会）でも準優勝が最高。ムキになって野球をやってもまだ優勝ができないまま。負けて勝っての繰り返しですけど、それが楽しくもあるんですよ」
１７年前に野球を嫌いになりそうになり「野球をやらない」と一度は思ったという畑さんが現在、早朝も含めて野球に取り組んでいます。畑さんに限らず北海ＯＢの方々はあちこちで各年代に渡って活躍中。
勝っても負けても次を目指してまた仲間たちと一緒に汗を流しています。
これも北海野球の歴史と伝統を受け継ぐことの一つなのだと思います。
７月２６日 畑 充さんのリクエスト。本当はもっと流したい曲があったのﾃﾞｽｶﾞ･･･畑さん、スミマセン。
１．君は何かができる（99ﾊ-ﾓﾆｰ／忘れていた名曲！不朽の名作『キャプテン』のオープニングです）
２．キセキ（Ｇｒｅｅｅｅｎ／今の時代の熱血応援歌。ご存知ルーキーズの名曲）
３．ありがとう（99ﾊｰﾓﾆｰ／半分私が強引に『キャプテン』のエンディング曲。思い出すだけで泣けてきます）
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★お知らせです。
来週 ８月２日のゲストは藤原航平さん（５０期・平成９年度）です。
日本の最高峰で戦う一人です。名門・トヨタ自動車のキャプテンも原点は北海野球です！
８月９日（月）は終戦６５年特番予定！北中伝説と「それでも野球がやりたかった！」。ご期待ください！
札幌市外の方もインターネット放送 で聴くことも可能です。
番組へのメッセージ、ご意見、ご感想もお待ちしています。
メッセージは apple@765fm.com ＦＡＸ ０１１－８１３－６７６７