【答え】良問BEST10(2016年入試 3位) PieceCHECK 2016-44 | 東大数学9割のKATSUYAが販売する高校数学の問題集

【答え】良問BEST10(2016年入試 3位) PieceCHECK 2016-44

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先日の、2016年良問BEST10の第3位の問題の解答です^^

 

(一橋大 2016

 

 

第3位は、一橋の整数問題です。10問中3問も整数ですが、今年の一橋の整数問題も、非常に良問で、他の大学の整数問題と少し違ったので、取り上げました。

 

本問は答案を見ればわかるとおり、非常に短くて済みます。(短かったので手書きではなくTEXで作成しています)。だだし、この解答がどうやって思いつくか、という部分のほうが大事です。それを見ていきましょう。

 

左辺の6×3^{3x}と右辺の7×5^{2x}では、底が大きいのは3^{3x}です。従って、xがある程度大きくなると、左辺の6倍と右辺の7倍程度の差は、屁でもありません。指数はどんどん差がひろがります。

 

 

そこで、6倍と7倍の差をひっくり返せるxを探しにかかろう、という発想です。比をとることで、「1.08を何回かければ1.1666・・・を超えるか」になります。2乗がぎりぎりダメなので(答案には必要ありませんが、計算はしています)、3乗ならもう余裕だろうと予想し、大胆にしっぽを切っています。

 

 

※なお、この手の評価の場合は、小数に直したほうが見やすい数少ないケースになるかと思います。

 

3以上になることはないと分かれば、あとは調べるだけですね^^

 

 

「指数の底から見て、xはそこまで大きくなれないだろうという発想」に加え、「二項定理を用いた大胆な評価」なども必要とします(3乗をまともに計算してもいいですが・・・)。理系的な発想が多く要求されるのは、さすが一橋ですね。

 

 

1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。

 

 

 

Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。

 

 

 

 


関連する拙著シリーズなど

Principle Piece 数学A 確率

(確率と漸化式は、こちらに収録してあります)

 

Principle Piece 数学B 数列

(漸化式のパターンを網羅的・体系的に収録しています)

 

 

 

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