【速報】同志社大学 全学部文系 | 2015年大学入試数学
いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです^^
2015年 大学入試数学の評価を書いていきます。
2015大学入試シリーズ第9弾。
私大シリーズ、第9弾。
同志社大学(全学部文系)です。
問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、
典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。
また、☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。
難易度の指標は、こんな感じです。
D・・・難関大学でも難しい部類の問題。
E・・・超高校級の難問。試験場では即捨てOKの問題。
また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。
※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの
標準的な時間です。
したがって、
目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越える
ことも、当然ありえます。
同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、
ヒントや答えをみるといい という目安にしてください。
同志社大学 全学部文系
(試験時間75分、3問)
全体総評・合格ライン
昨年よりやや難化です。思考力を要求する問題、計算力を必要とする問題が両方出されており、理系で出されても十分試験になりうる試験でした。
試験時間75分に対し、
目標解答時間合計は101分。【85分】←穴埋め考慮
昨年より時間は大きく増えています。第1問にも多少時間のかかる問第があり、第2問の思考力系統に加え最後の確率の計算は数値が大きく、時間は足りないでしょう。
■合格ラインですが、
第1問は(2)、(4)がキー問題。他は抑えたい。
第2問は(3)、(4)がキー問題。解の存在範囲に帰着できたか。
第3問はひたすら計算。時間内でとこまでできるか。
キー問題を全部落とすと厳しい。他が全部完答できれば、キー問題は1つでもOKかと。、60%ぐらいでも今年は足をひっぱらないでしょう。
第1問(1)・・・複素数と方程式、解と係数の関係(A、9分【6分】、Lv.1)
2次方程式の解と係数の関係に関する問題です。対称式を利用できそうな問題ですが、「i」が入っていますので、素直に計算したほうが安全でしょう。
(Principle Piece 数学Ⅱ 複素数と方程式 pp.16-17)
第1問(2)・・・対数関数、底の変換、対数方程式(AB、12分【8分】、Lv.2)
指数対数計算です。指数部分に対数が入っている計算では、最初の数字を対数の底に合わせるといいでしょう。49=7^2 とします。
後半の対数方程式では、2a/bの部分は底の変換公式を逆に使えばOKです^^ 真数条件には十分注意。
(Principle Piece 数学Ⅱ 指数対数)
第1問(3)・・・定積分計算、(A、10分【7分】、Lv.1)
教科書レベルの定積分計算です。最初の方程式は、x=ー1を代入するとゼロ、微分すればf(x)が出ることを使えば出ます^^
後半は絶対値付き積分ですが、1次関数なので、三角形の面積の和として捉えてもOKですね^^
(Principle Piece 数学Ⅱ 積分 p.23)
第1問(4)・・・微分、極値条件から係数決定、(B、15分【10分】、Lv.2)
極大・極小や接線の条件などから係数を決定する問題です。極値をとるxは両方分かっていますので、一気にf’(x)の形はかけ、不定積分の形でf(x)を出します。接線が原点を通る条件から積分定数も決定です。
最後の条件ですが、極値のどちらかが-45という意味です。これが見抜けたかどうかがポイント。さらに、極小値が先なので、3次の係数は負になります^^
(4)は意外と時間かかるな。それ以外はさくっと計算。解答時間計8分。(1.5+1.5+2+3)
☆第2問・・・2次関数、三角比(BC、25分、Lv.3)
三角比と2次関数の融合です。数学Iの範囲だけですが、割と難しいです。条件式から、AS×AT=10 となることが分かれば、(2)まではいけそうです。
(3)だけであれば、相加相乗で計算すればOKですが、(4)はそうはいきません。結局両方聞かれているので、√の中=k とでも置き、この方程式が2≦x≦4で少なくとも1つ解を持つ条件に帰着させるのがいいでしょう。
なお、定数分離して視覚化しても解けます。少なくとも1つは・・・のタイプは、こちらの方がはやいかもしれません。
(Principle Piece 数学Ⅰ 2次関数 p.45)
※KATSUYAの解いた感想
(3)までなら相加相乗でいけるが。ここで止めてくれないのね。(4)があるなら解の存在範囲でやるしかない。(理系なら微分だが・・・)定数分離して吟味して終了。解答時間14分。
第3問・・・確率、反復試行、条件付き確率(新)、期待値(旧)(B、30分、Lv.2)
コインの裏表で上か右に進むという、いたって単純な設定の反復試行ですが、試行の回数が13回なので、計算量は無駄に膨れ上がってしまいます。
しかも、(1)~(4)まで永遠と同じような計算をさせられるので、答案をどこまで書くのか考えてしまいまそうです。だんだん省略したくなりますね^^;
また、最後の(5)は、新課程の条件付きであれば(1)~(4)の結果を使えますが、旧課程の期待値は全く関係なし(笑) 完全に独立問題でした。
(1)はA→B→E で分けて反復試行
(2)はA→C→E で分けて反復試行、BとCは同時に通らないので(1)と加える
(3)はA→B→D→E で分けて反復試行
(4)は余事象で計算しましょう。問題文の表現がヒントになっています。
(Principle Piece 数学A 集合と場合の数 p.16)
新しく出すのは、A→D→E および、A→E の2つです。最後に確率を引くときに1から引かないように注意。そもそもEに到達しないこともいっぱいありますので。
(5)の条件付き確率は、よくよく考えればすぐに出ます。「BとCは同時に通らないこと」「Dを通るにはB,Cのどっちかを通っているおこと」などから、分母は(2)の確率、分子が(3)の確率となります。
(なお、私の拝見した予備校の解答は間違っています。正しくは2/7です。2015年2月7日15:00現在)
一方、期待値の方は完全に独立。k・(13Ck) の和を求めることに帰着されますが、2項定理と結びつくことに気づいて欲しいところです。
(Principle Piece 数学A 集合と場合の数 pp.49-50)
k・(13_C_k)を13・(12_C_k-1) にすることで、手前のkを消すことが最大のポイント。レベル高めの準公式ですね。
KATSUYAの解いた感想
13回もやらなくていいのでは??ひたすら同じ計算させられる。条件付き確率を選べばこれが生きてくるけど、期待値だと関係なし。一応どちらもときました。解答時間22分。
対策
問題のレベルは、標準~応用といったところですが、ほぼ標準。小問を落とさずにに、
しかし、やらなければいけないことは、典型的な手法であることも事実。チャートなどでパターンをちゃっちゃと頭に入れて、その後受験用の問題集で演習量を確保しましょう。
以上です^^ 次回は、東京慈恵医科大です。
■他年度、他の大学の入試数学■
>> 2013年
>> 2014年
>> 昨年度の同志社大学(全学部文系)
■関連するPrinciple Piece■
★ 数学Ⅱ 複素数と方程式(第1問(1))
★ 数学Ⅱ 指数関数・対数関数(第1問(2))
★ 数学Ⅱ 積分(第1問(3))
★ 数学Ⅱ 微分(第1問(4))
★ 数学Ⅰ 三角比(第2問)
★ 数学Ⅰ 2次関数(第2問)
★ 数学A 確率 (第3問)
※受験ランキングに参加しています。「役に立った」という方は、クリックしていただると、すごくうれしいです^^/