旧7帝大 入試数学難易度 理系リーグ(2014年)
いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^
今年の旧7帝大の数学を全て解きおえ、評価をUPしました。その総括をしたいと思います。
■総括■
1.行列からの出題は、ほとんどなし
今年で姿を消行列ですが、7大学中、5大学で出題はありませんでした。出題があったのは東北大、北海道大学だけですが、本格的に行列の計算や手法を必要としたのは、北海道大学だけでした。
2.手はつけやすいが、完答しにくい問題
東大では、予備校がそろって「易化」表示です。たしかに手はつけやすいですが、完答はしにくい問題が多かったように思います。他の大学でも、小問に分かれていながら、最後までは解けない問題が多かった印象です。
3.微積分、立体絡みのレベルは今年も健在
理系は、数学Ⅲを中心とした微積分が相変わらずですが、立体絡みの難問はなかったように思います。昨年は東大、阪大などでハイレベルの立体問題が出ましたが、今年はかなり控え気味でした。
■難易度順位■
ここからは、難易度順位をまとめます。
1.各問題の難易度
2.解答までの時間
3.制限時間との兼ね合いを考慮した、得点のしにくさ。
これらを綜合的に判断した結果の順位です。大問ごとに5ポイント満点で点をつけ、問題数で平均しています。
※ポイントの数値は相対的なものであり、0.2ポイント以上違えば、難易度の差が感じられるものと思ってください。
逆にいえば、それ以内の場合は、難易度の違いは人によります。
2012年 旧7帝大 理系リーグ
( )内は、昨年からの順位変動、および2012年、2013年のポイント)
1位 東京大学 3.05 pt (→、3.00、3.15)
2位 東北大学 3.03 pt (↑、2.67、2.50)
3位 九州大学 2.98 pt (↑、2.68 2.66)
4位 名古屋大学 2.85 pt (↓、2.70、3.05)
5位 大阪大学 2.74 pt (↓、2.84、2.84)
6位 京都大学 2.70 pt (↓、2.75.2.60)
7位 北海道大学 2.58 pt (→、2.46、2.44)
※評価(A~E)との目安関係 3.00pt なら、 平均して難易度C です。
特記すべき事項をいくつか。
東京大学は、1位を保ち、相変わらずの平均3ポイント超えでした。このエントリーを初めて以来、1位を保っています。
九州大学、東北大学が2、3位になりました。大物論証系があったことで、難易度を押し上げています。特に東北大は、昨年から0.5ポイントもUPしているので、全体的に難化しています。
名古屋も、最後の整数問題では割と大きな論証があったので、その次に来ています。
これらに押されて、大阪大学、京都大学が下位クラスになっています。京都大学はポイントがUPしていますが、昨年が結構簡単でしたので、これでもまだ例年以下の難易度といえます。
以上です^^