同志社大学(全文系)数学|2012年度大学入試数学
いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです^^
いよいよやってきました。2次試験の大学入試シーズンです。
2012年 大学入試数学の評価を書いていきます。
2012大学入試シリーズ第11弾。
私立シリーズ、第11弾。
同志社大学(全文系)です。
問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、
典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。
また、☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。
難易度の指標は、こんな感じです。
D・・・難関大学でも難しい部類の問題。
E・・・超高校級の難問。試験場では即捨てOKの問題。
また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。
※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの
標準的な時間です。
したがって、
目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越える
ことも、当然ありえます。
同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、
ヒントや答えをみるといい という目安にしてください。
※2012年の数学の記事から、「Principle Piece」という言葉が登場します。
>> 意味分かってから見たほうが、ぜったい数学の実力上がります^^
同志社大学(全文系)
(試験時間75分)
全体総評・合格ライン
文系も、関関同立の中では最難です。というより、第3問にいたっては、理系でもなかなか難しい問題だったのではないでしょうか。考え方が理系的です。
全体的にも、昨年より難化しました。第1問も穴埋めですが、次から次へと直線引いていくので、うまくやらないと時間かかります。
試験時間75分に対し、
目標解答時間合計は85分。
第1問、第3問は結構時間かかりますね。第2問の整数問題をサラっとクリアして、第3問をかけるだけ書くのが正解でしたね。
■合格ラインですが、
第1問は勉強量で解く時間に差が出そうですね。おそらく完答出来ると思いますが、どれだけかかったか。
第2問は証明もやってみたら出来たって感じの人が多いようなので、ここは完答がのぞましいでしょう。
第3問は、一般項を数学的帰納法で証明するのは捨てて、それ以外だけでも答えておくのが、一番点数的にはあるでしょう^^;
時間も時間なので、2完強の70%ぐらいあれば御の字。
第1問・・・3次関数、指数関数、方程式の解、接線(B、30分、Lv.2)
3次関数を題材に、総合的に聞いてきます。
最初のg(x)=0 の解の個数は、 2^x=t とでもおけば3次関数になりますから、解決しますね。
ただし、t>0 には注意しましょう。
ここから先は、線引きまくりの問題。接線が(0,40)を通るときは、まず接点をおきます。それが(0,40)を通るとして、代入です。 先に(0,40)を通ることを使わないこと。
その後の計算のサボり方がポイントです。
接点 t が出れば、y=f(x) と 接線の式は、連立させれば (x-t)^2 を因数にもちます。
別の解釈をすれば、連立させた3次方程式の3解のうち、2解はt(重解)です。
解と係数の関係を使えば、のこりの交点はすぐ出ますね。
これさえわかっていれば、次々に交点のx座標は出せましたので、最後までいけたでしょう。
Principle Piece Ⅱ
3次関数の接線との交点は、解と係数の関係をうまく使う
ですね^^
KATSUYAの感想
直線 n まであんのかぁ。まあ上の原則使えば、交点は楽に出そうやから、えっか。と思って解答。解答時間12分。
※それにしても、同志社文系は3次の接線とか解の個数とか、好きですね。2010年も第3問でまともに聞いてきてます。
第2問・・・2次方程式、整数(B、20分、Lv.2)
2次方程式の解の問題と、そこから導かれる条件を利用した整数問題。
有理数係数の2次方程式が●+√▲ を解にもつなら、●-√▲ も解にもちます。有名ですね^^
証明は、 どちらも方程式にすると、
(有理数の式1)+(有理数の式2)√▲=0
(有理数の式1)-(有理数の式2)√▲=0
と、√▲ の部分の係数の符号だけが入れ替わるからです。
一度でも証明をしてみたことがある人は楽勝でしょう。逆にただ覚えているだけの人にとっては、うーん・・・。
あとは、条件から b 奇数 → q は10で割ると余り1 と出ますから、出来ますね。
KATSUYAの感想
特にコメントなし。こういう証明って、以外に差がつくのかもしれない。 と思いながら終了。解答時間8分。
☆第3問・・・数列、三角関数、指数関数、帰納法(BC、35分、Lv.2)
漸化式を与えておいて、その一般項を2通りの方法で求めていくもの。
漸化式自体は、チェビシェフの多項式を題材にしたもので、cosの式で表せるのは有名ですが、それは(α≦2 だけの話。
本問は、それをさらに α>2 の場合は別の関数を参考にして求めさせる問題です。
チェビシェフ自体は理系でも知る必要のないものですが、興味がある人は調べてみましょう。面白いです^^
しかし、ここまでがっつり問題にされることはめずらしく、文系には厳しすぎますね。
KAYSUYAの感想
うえ、がっつり聞いてくるなぁ。 まあ、解けるってわかってるから全然いいけど。 有名事実なこともあいまって、早めに終了。解答時間14分。
対策
対策は、2010年度の記事をご覧ください。この大学は、文系でも結構難しいです。
以上です^^
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(※2011年度分です)
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