奇跡の夜。 | 夢のかたまり

奇跡の夜。

SHOCK


特に何があったからって、この日を選んだわけではない。

たまたま土曜日で行けるのが、7月10日だっただけ。

でも、いつものシネコンで「THIS IS IT」スタンディング上映が行われる日とかぶった。

正直、どっちに行こうか迷った自分がいた。

「Endless SHOCK」のチケットは12,000円。迷うまでもない。

ただ、本当にチラッと、迷った自分が確かにいたんだ。




そんな私の思いを、遠い空の上から誰かが酌んでくれたのかもしれない。

思いがけない出会いが、そこには待っていた。




マイケル・ジャクソンの振付師、THIS IS ITにも出ていた、

あのトラヴィス・ペインが客席にいた。




「あそこに座ってる外国の人、プレゾンの振付師なんだって」

隣りの人がそうつぶやくのを聞いて、私は耳を疑った。

プレゾンの振り付けって、トラヴィスでしょ?




まさかと思ってそちらを見ると、確かに彼は座っていた。

なんたる偶然。

偶然?

奇跡としか言いようがない。




7月公演の中で、たった1枚だけ私が手にできたチケットの日付。

忙しい中、トラヴィスが観劇に来ることができた唯一の日。

これが重なることなんて、奇跡以外に起こりうるだろうか?




これは夢?現実?

終演後、駆け寄って本気で握手を求めようと思ったけど、さすがに無理だった。

でも、そこにトラヴィスはいた。これは本当。






10年間で、一番思い出に残るSHOCKだった。

あぁ、今夜は眠れない。







そして、やっぱり今日も行っちゃうスタンディング(笑)。