こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

昨日の続きです↓
「謙虚と傲慢(2)」


私の仏教学の師である村山幸徳先生は
仏教塾の講座の中で、こう言われました。

「誰でも、ポケットに2枚の切符を持っています。
天国行きの切符と地獄行きの切符です。
どちらを使うかは自分の自由。

どちらの切符を使うのかは、
誰でも、いつでも、どの瞬間でも、
選択できるのです。」と。


この言葉に、私は強い衝撃を受けました。
鑑定に来られるお客様を見ていて感じていたことが
“なるほどその通りだ”と腑に落ちたからです。
だから今でも、この言葉を忘れていません。


天国に行くか、地獄に行くかは、自分で選べる。

ということは、
今、幸せな人は、『幸せ(天国)』を自分で選んでいる。
不幸な人も、『不幸(地獄)』を
各自、自分で選択しているという事です。


たとえ自分の親がどんなに可哀想に見えても、
友人や恋人がとても不幸に見えても、
それは『本人の選択』です。

相手の選択を尊重する。
それも『謙虚』な態度だと思うのです。


相手が可哀想に思うから何とかしてあげたい、
というのは、一見優しそうな態度に見えますが、
実は、相手の選択を尊重していない
『傲慢』な姿勢なのです。

要は、相手を“自分から見て心地よい状態”になるよう
コントロールしようとしている、ということですから。


傲慢な人を見ると、人は不快感を持つはずです。
それは、誰でも、“他人にコントロールされること”を
望んでいないからです。
少なくとも、私はそうです。


私の鑑定には、
「占い師になりたい」
「カウンセラーかコーチになりたい」
というお客様が多く来られます。

その方たちを鑑定していて、時々、
違和感や不快感を持つ事があるのです。

それは、自分の事を棚に上げて、
自分の問題は放置したままで、
「人を何とかしてあげたい」と思う『傲慢な態度』に
不快さを感じていたのだと、
今回の勉強会を通して、あらためて気が付きました。

と言う事は、私も自分の問題から目を背けていては
とても傲慢に見えるということですね。


つづく。


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