こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


一昨日の続きです↓
「謝って下さい(1)」

私の鑑定に来られるお客様の中に、
“子供の頃、よく叩かれていた事は覚えているけれど、
『理由』が思い出せない“
という方がおられます。
しかもそういう方が結構多いのです。

私が鑑定を通じて気付いたのは、そんな場合は、
“理由が思い出せない”のではなく、
“そもそも叩かれるような理由は何もなかった
というケースが殆どだという事です。

じゃあ、なぜ叩かれていたのか?


それは、『負の連鎖』のためだと思われます。
簡単に言ってしまえば、
“八つ当たり”です。

おそらく子供を叩いていた親自身も、
自分の親から、理不尽な理由で叩かれていたのでしょう。

そして、叩かれた時に、自分の親に対して持っていた
“怒り”や“怖れ”などの感情を
未消化のまま、ご自身の中に放置してきたはずです。

そういった『内在化した感情』は、
ご本人がその感情を思い出し、自覚し、
向き合う事によってしか、解消されません。

それをしない限り、
自分がされたのと同じ怒り方を、
別の対象に投げかけてしまうようです。

その対象は、ほとんどの場合、自分の子供、
もしくはパートナーです。



つまり、子供が、何か自分を苛立たせる事をした時、
本来は、自分の親に向けるべき感情を、
自分の子供に吐き出してしまうのです。

昨日も書きましたが、
そもそも、小さな子供が何か失敗をしても、
叩かれるような責任はないはずです。

鑑定をして探ってみても、
子供の側に責任がある場合はまずありません。
でも、親も子もそんな事は分かりませんから、
子供は、“自分が悪かった事”にして済ませてしまう。


すると、その子の中にも、
親に対する怒りや怖れが内在化します。

その子が成長し、子供を持った時、
そのまま子育てすれば、今度は、
その子の子供にぶつけてしまう可能性があります。

これが、私が『負の連鎖』と呼んでいるものです。

この連鎖を防ぐには、その連鎖の中にいる人が、
その事に気付き、自分の代で止めるしかありません。



今、もし子育て中の方で、子供を叩いている方、
また、かつて叩いていた方は、
出来るだけ早く、子供さんに謝って下さい。

「叩いてごめんね。」
ではなく、
あなたは悪くないのに、叩いてごめんね。
叩いた私が間違っていた。」
と謝って下さい。

たとえ、
その子がどんなに小さくても。
また、すでに成人しているとしても。
つまり、何年前のことであっても、
です。


つづく。


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