土間コンクリート徹底研究 | フロアエージェント 又吉雄二のブログ

土間コンクリート徹底研究

土間コンクリート仕上げの試験施工。


たくさんのお偉い方々が集まり、

ひび割れ、剥がれ、膨れ、耐久性など

さまざまな観点から試験をします。



前々から弊社にてご提案をさせて頂いている工法も採用してもらいました。





コンクリートは振動や仕上げでどのように変化し、どのように耐久力が増すのか?


また、どのような時に剥がれるのか?






そして

どのような時にひび割れ、

どのような時にフクれるのか?




実はわかってるようで
わかってないことが多過ぎるのです。



そして個人的に一番興味深い試験は


本当に騎乗式仕上げは剥がれ(はがれ)るのか?


という長年の疑問です。



騎乗式機械


いろんな現場様でも
騎乗式機械を使用すると剥がれるという
ことをおっしゃいます。



本当にそうなのだろうか?



僕は騎乗式仕上げが
コンクリートの剥がれの原因だとは思えません。



騎乗式が剥がれる理由としてあげられるのが、



①重量があるのでコンクリートが重量に負けて剥がれている。


②騎乗式の金ゴテを当てすぎて
焼け付いて剥がれている。



などです。



本当にそうなのだろうか?



僕はアメリカ、中国、ベトナムなど、海外のさまざまな土間コンクリートの現場を見てきました。


施工面積がケタ違いのアメリカでは
当然、騎乗式のサイズも重量もケタ違いです。


中には1トンを超えるものもあります。


カラダのデカイ外国人でも
小柄に見える大型機械で床を仕上げていても、
剥がれないのはなぜなのか?


一方で日本で使用している2〜300キロ程度の
騎乗式で本当に床が剥がれるのか?




日本と海外の違いを話していると
よく言われるのが



「いやー、日本と海外はコンクリートの考え方が違うから。」


とか


「外国は施工環境も違うからなぁ。」



などとよく言われます。



それで話を片付けて良いのでしょうか?


日本のコンクリート仕上げ技術も
さらに向上させていかないと
完全に外国に負けますね。


正直、
日本のコンクリート仕上げの工法は
昔からほとんど変わっていません。


品質も変わることはないが
実は生産性はとても悪いのです。


また人不足が深刻な時に、
人工ばかりかかる仕上げになっているのです。



本当にこれで良いのでしょうか?


管理者と施工者がもっと材料を研究して
剥がれない床を作りたいですね。



現場の管理者さまで、

最低限注意すべき

コンクリートの剥がれ対策を抑えて

現場で施工してますか?



単位水量は適正なのか?

細骨材率は45%以下になっているか?

空気量は3%台を越えてないか?

膨張剤は現場で2分間攪拌しているか?

打設時の気温は35度を越えてないか?

打設から仕上がりまで
直射日光を避けているか?

風のある日に凝結遅延材を
混入していないか?


などなど
書ききれないくらい


剥がれ対策はたくさんあるのです。



現場の施工環境によって
条件や環境など難しいこともわかりますが、



最低限剥がれ対策の留意点を守った上で

騎乗式仕上げのことを言われるならわかりますが




なんの根拠もなく

「剥がれの原因は騎乗式仕上げだ!」



って言うのは



違いますよね^_^笑




騎乗式仕上げがコンクリート床を剥がしているのではなく




そもそも
剥がれる原因のある材料)に、騎乗式で仕上げていたのではないですか?




原因と結果の法則と同じで



間違った原因を作れば

結果はその通りになります。



よくお問い合わせ頂いている
剥がれる傾向にある現場様で
起きている事例ではそのような環境で
コンクリート仕上げを行っていることが
多いのです。


嫌われついでに書いてますが

毎日コンクリート仕上げに携わっていても


コンクリート(材料)の知識を持って施工している人があまりにも少ないですね。


僕も含め、まだまだ勉強が必須ですな。