カザルスがホワイトハウスで
演説したあと、演奏した<鳥の歌>

彼はカタロニアに生まれ、
民族紛争のため、故郷を離れ、
平和のための運動を一生かけて貫いた。

そんなカザルスが94歳のとき、
亡くなる2年前、
ほとんど歩けない状態の中、
人に支えられながらも、

<自分の故郷カタロニアでは、
鳥たちが、ピース(平和)ピース(平和)
と言って鳴くのだ>と話した。
そして、そのころ、もう人前では
演奏していなかった、カザルスは
力を振り絞り、<鳥の歌>を演奏した。

私は、大学卒業したてのころ、
この映像を今は亡き、師匠に見せてもらい
非常に衝撃を受けた。

その時、<音楽家は、何か人々に音楽を
通し、メッセージを伝えるものなんだ>
ということを学んだ。

今日久しぶりに、その映像を見て、
やはり、涙が溢れて止まらなかった。