先日話せなかった「きみがいた夏」の諸々

何書こうかなーって思ってたんだけど
ストーリーに関して書けることは正直あまりないんです、もうアレが殆ど全部だったので。


なので、何を大事に作ったかを書こうと思います。


今回は会場が小劇場ということで会場見学をしたんですが、その時に一番最初に決めたのは一回の客席数でした。
桟敷席も出せば作れたので30人ちょっとは用意できたんですが、団員との会議の結果控えさせて頂きました。

「MAX25名」

理由は小劇場という元々客席にゆとりを保ち辛い空間で、どうやってストレスを少なく観てもらえるかを考えた結果です。チケット完売後もチケットが欲しいとのお問い合わせを頂き、本当に嬉しかったんですが、全てお断りさせて頂きました。

劇団ですので、チケット代を頂けたらそれは最高に嬉しいんですが、あくまで僕らの事情。
お客さんが窮屈な思いをされて芝居に集中出来なければ本末転倒なので、見易い空間を作る為にすぐに設定しました。
実際僕がメチャクチャ狭い客席だと落ち着かなくなっちゃうので、完全に僕が観れるかどうかが基準です。僕がワガママボディだったのです(違う)

予想以上にチケット完売が早かったので、結果的に当日券もすぐに消失してしまいましたが、嬉しい誤算でした。
恐らく今後も小劇場で公演する際は人数設定をして、客席数もギュウギュウにならない様に設定していくつもりです。お断りした方々本当に申し訳ありません。


さて
芝居作りに関しては、ハトブレで長いことずっと言い続けてる「作品の世界に生きる」事を徹底してみんなに言い続けました。

なんの芸もありません、前回とも同じです。
でも、僕はコレこそが地方アマチュアとして活動している僕らが一番大事にしていくべき事だと思っています。

スタッフが世界の空気を作り、役者がその世界を生きる…。

当たり前に思われるかもしれませんが、コレが非常に難しいんです。
演劇やってるから出来る訳じゃない、しかもモチベーションも演劇に対しての考え方もバラバラ人が集まる地方だと、意外と纏まらずに終わってしまう舞台が山ほどあるんです。

今回はメンバーと参加者に救われましたが、次回も今回と同等、又はそれ以上の纏まりを出せるかは正直分かりません。

油断してはいけない事なんです。


あとは出来ない事を潰すよりも、出来る事に気付かせたり伸ばしたりする事をいつもより意識しました。
やはり、何年やっていても自信なんてものは簡単に身に付かないです。認められたり、褒められたりする事は日常にはあまり無いですから。

だから、良い表現は良いと素直に言い、違えば何が違うかを伝える
そういう事をして形にする様に努めて作りました。


どれもこれも、当たり前だと言われてしまう事かもしれませんが、その通りです。
逆にそれ以上の事はしていません。
もし作品を気に入って頂けたのなら、それは役者スタッフが表現に真っ直ぐ取り組んだ結果だったんでしょう。


あとはそうですね、コレも昔から変わっていませんが、音響と宣伝美術(フライヤー・チケット・サイト)に拘った所がありますね。
いや、正確に言うと音響に関しては僕は殆ど「OK🙆‍♂️」って言ってただけです。拘ったのは僕じゃないです、伊藤卓弥です。
あいつは基本的に僕のイメージの三つ上の音響プランを持ってくるのでほぼ好き勝手やって貰っています。オペレーターをやった寺島かおりは苦労したと思います。

宣伝美術に関しては昔は僕がやっていたので拘りが強く、かなり担当の渡辺と詰めました。
形になって案を提出された時は、見事なバランスで出来上がったフライヤーを見て嬉しくなりました。


本当は全員について触れたいけれど、長くなりすぎるのと打ち上げで言う事無くなってしまうのでこの辺りで。


僕も頑張らんと。
「さぁ、次書こう」。