さて、日が空いてしまいましたが
芝居の間Part2いきたいと思います‼️
まず、前回のおさらいから
1、「芝居の間」の「間」とは時間の感覚という意味で、【芝居における何らかの「タイミング」】のお話。
2、間がいい芝居は面白い‼️
という所で十分でしょう。
では、今回はもっと具体的にそれがどういうものか解き明かしてみましょう‼️
まず、間のお話をするにはもう少し前提のお話をする必要があります。
「高低」「強弱」「緩急」「遠近」「間」
突然並べ立てましたが、実は表現の世界でこれが分かると演技上でセリフや動きに変化をつける事が出来る様になると言われているものです‼️
ちょっと分かりやすくセリフで解説してみましょう。
「高低」
高い音、低い音で喋るという事
「強弱」
力んで喋る、力を抜いて喋る
「緩急」
ゆっくり喋る、早く喋る
「遠近」
遠くに喋る、近くに喋る
「間」
喋らない時間
何でもいいので、少し日常の会話を思い出して下さい
喋る言葉って、この要素で変化していると思いませんか?
もう少し分かりやすくシチュエーションを作ってみましょう‼️
A「こんにちわ」
B「こんにちわ」
という単純な挨拶を使って3つのシチュエーションで想像してみましょう。
あなたのセリフはBの「こんにちわ」です。
1、Aが知り合いの場合
2、Aがとても有名、もしくは自分の尊敬する人物だった場合
3、Aが突然包丁を持って現れた不審者だった場合
あなたはどんな声、どんなタイミングで「こんにちわ」を返したでしょうか?
少なくとも、口から出てくる声は変化したはずです。
1は、おおよそ出しやすい高さで、力も入り過ぎず弱過ぎず、これまた普通のスピードと距離感で、小気味好い間で返せるのではないでしょうか?
2は、声は高くなり、力んで強くなって、急ぎめのスピード、少し遠くに喋る様に、間をあまり取らずに瞬発的に返したりするのではないでしょうか?
3は、声は少し高く、力んで強くなり、警戒して慎重なスピードで、あまり相手を刺激しない様に飛ばさず、1・2よりも間を取って返したりしませんでしたか?
出し方はその人の感じ方で変わるので、一概に上の様な結果にはなりませんが、変化した事は分かって貰えるのではないでしょうか?
人は普段からその言葉を喋る状況と場所と相手によって、実はいつの間にか「高低」「強弱」「緩急」「遠近」「間」を使い分けているのです‼️
成長する過程で、その人なりにやれる様になる事ですので、難しく考える必要はありません。
これ自体は特別な技術ではなく、変化自体はみんな自然に出来ます‼️
「芝居の間」はそんな誰もがやっている表現の変化の付け方の内の1つの話なのです
そして、その変化は言葉の場合では喋る状況と場所と相手によって勝手に変化する物です。
でも、日常は良いけど、芝居上でコントロールしたいんだけど?ってお話になると思うので、次回ようやく遂に「芝居の間」を使いこなす本質の話をしたいと思います‼️
因みに勘の良い人は分かったかもしれないけど
間が良くなると自然と他の要素も良くなる筈です。
お楽しみに‼️