
父親を殺そうとした少年・大和が職を探している時、テッィシュ配りをする少女・薫に出会った。薫とティッシュ配りに興味を持った大和はその仕事を紹介してもらうことにする。その会社の社長は売春やトルエンなども手がけ、小規模な社会を築いて絶対的な立場にいる。かつてディズニーランドの掃除夫だったが規定のもみあげの長さから逸脱したためにそこを追われた大和、彼は家族からも逸脱し、その社長の下でトルエンを捌くことになるも銃で客を殺めて追われる身となり、薫と二人で逃げた。行き場もなくただ逃げる。
風景が荒涼としているように見えるのは無機質であるがゆえ、その中で若い男女の行動は意味もなく、しかしクライマックスでそれまでの振る舞いはリンクした。得体の知れない恐ろしいもののアイコンのごとく、夢の国のアトラクションが背後にある。ウォルトが怖くて仕方ない。