「一樹さんを見てるんで、」うん、うん、うん。見ているから何だと、その後に言葉が続かず頷くだけの英智のヒーローインタビューに笑いながら突っ込みを入れていたが、こここそが笑うところではなかった。どうも泣いている。ワイルドピッチで、2塁からノンストップで加速した英智はそのまま一気に勝ち越しのホームに滑り込んだ。昨日に続き今日も拙攻で負けるのかと思い、フラストレーションは募るばかりだった。しかしそれも勝利とお立ち台で吹っ飛ぶ。僕と同い年なのにこの純情さ。


落合監督も本気だった。目が怖い。采配も勝負に徹する。昨年の交流戦の雪辱を果たすべく、今年はやる。36戦で5分の18勝18敗と予想(願望含む)したが、もっと勝つとみた。19勝くらい。