ブンレツさんとブンレツグランマの家のトイレは介護仕様になっている。車椅子ではドアの開閉が困難なので、トイレに扉がなくカーテンで仕切る。手すりとウォシュレットも必需品である。このトイレが僕には不得手だ。扉がなくて音が聞こえることは全く気にならないのだが、ウォシュレットに苦戦している。

「お尻」ボタンだと肛門に当たらない。どうあがいても噴射が的とずれる。それで「ビデ」ボタンにして広範囲を洗浄してもらうのだが、やはりこれでは物足りない。今日は尻を最大限よりさらに後ろへと下がり「お尻」ボタンに挑戦した。何とかヒットさせた。

水圧を「強」にするとこれが予想外の勢いで、肛門を刺激する。再びもよおしてきた。快便よろしくウォシュレット「お尻」を押す。水圧がさっきのままで、三たびもよおしてきた。軟便よろしくウォシュレット「お尻」を押す。水圧をとっさに戻した。浣腸をされたような心地で、気分が良いのか悪いのか分からない。

お通じの良さは親族でも評判で、大便はアベレージで日に3度を超える。トイレを長く占領することもなくまさに理想系だと信じていたが、敏感であることが分かった。