友人と劇場に行くのは久しぶりで、拡大公開系を干渉するのもしばらくぶりだった。前作「オーシャンズ11」がとりたてて面白かったわけではないが、無難なところをセレクトしたつもりだった。

これほどの豪華な俳優をキャスティングするのは至難の業だろう。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツの同様メンバーに加えて、キャサリン・ゼタ・ジョーンズやヴァンサン・カッセルなど新たなメンツも相当額のギャラが発生していそう。スティーヴン・ソダーバーグ監督がこれほどの娯楽大作を手がけるようになろうとは思いも寄らなかった。

カジノ王ベネディクトから大金を強奪したオーシャンズ。本作はそのベネディクトの復讐から始まる。彼らはさらなる強盗を強いられる中、フランスの怪盗とヨーロッパ警察オーシャンズをつけ狙う。ジュリア・ロバーツ扮するテスが、大女優ジュリア・ロバーツにそっくりということで、彼女のふりをして宝石を盗もうとする。それを偶然見つける同じく大物俳優ブルース・ウィリス。コメディーとして、たしかに館内には笑いが起こった。安易で使い古された手法は、この布陣だからこそできる資本主義。