お香を焚いて部屋臭 をごまかしたのはいいが、煙たさが倍増した。本格的に寒くなって喚起がしづらい。灰がなかなか落ちないのが面白く、タバコを添えてシャッターを押した。それを目にしたときの興奮はすぐに冷め、写真にしてしまうと別に面白くも何ともない。

なぜ、そこまでして、タバコを燻らしたいのか。それはそこにタバコがあるからである。外に出れば日に日に喫煙スペースが狭くなっているよう。肩身までも狭くならないために肩で風を切って歩く。