ぴあのヤング・エンターテインメント・スクエア絡みでレンタル。PFFなどぴは日本映画の活性に努めて好感が持てる。監督の矢口史靖は「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」で追い風である。本作で共同脚本を務めた鈴木卓彌とは「パルコフィクション」でも競作している。歳が近くて仲が良いのかと思ったら、大学の先輩後輩のようだ。
お金を数えることが大好きな咲子が、銀行強盗に巻き込まれるも九死に一生を得る。その時に盗まれ紛失したとされる5億円を求め、彼女はそれを生きがいにして奔走する。冒頭、大金が入ったアタッシュケースを持って咲子が川の急流を下り、崖から落ちて樹海へ流れ着く。そのシーンにダッチワイフのような人形を使用していてなんともチープだ。全編を覆うライトな感覚が、そのチープさに良い意味でマッチしている。その咲子を演じた西田尚美がこの映画において大きなシェアを占めていた。とにかく金という性格、5億円を手に入れるためにありとあらゆることをする。大学に入学して地質学を研究し、免許を取得して四駆を買い、スキューバダイビングにロッククライミング。全てが金に直結する。咲子の爽快感を前面に出したいがためのごく単純なコメディーだ。面倒くさいことを取っ払った初志貫徹が、この上なく楽である。
お金を数えることが大好きな咲子が、銀行強盗に巻き込まれるも九死に一生を得る。その時に盗まれ紛失したとされる5億円を求め、彼女はそれを生きがいにして奔走する。冒頭、大金が入ったアタッシュケースを持って咲子が川の急流を下り、崖から落ちて樹海へ流れ着く。そのシーンにダッチワイフのような人形を使用していてなんともチープだ。全編を覆うライトな感覚が、そのチープさに良い意味でマッチしている。その咲子を演じた西田尚美がこの映画において大きなシェアを占めていた。とにかく金という性格、5億円を手に入れるためにありとあらゆることをする。大学に入学して地質学を研究し、免許を取得して四駆を買い、スキューバダイビングにロッククライミング。全てが金に直結する。咲子の爽快感を前面に出したいがためのごく単純なコメディーだ。面倒くさいことを取っ払った初志貫徹が、この上なく楽である。