ブンレツさん(母)とブンレツグランマ(祖母)の家(世田谷)と、長年住んでいた実家であるソウウツシニア(父)の家(埼玉)を行き来するようになって4ヶ月が経つ。最近では何かと便が良い世田谷にいることが多い。ブンレツさんはブンレツグランマの介護に一日のほとんどを費やしている。そんな彼女はかなりストレスが溜まっている。今日はいろいろ溜め込んでいたものをヘルパーさんを挟んで吐露したようだ。僕の今の立場はモブノリオと酷似しているかもしれない。読破していないから何とも言えないが。ブンレツグランマはボケがだいぶ進行していることを知った。「夕飯を忘れる」という古典的ネタをよくかましている。ボケているため、注意・説教の類いがまるで聴かない。効かない。つまりブンレツさんは今まで余計な重荷を背負っていたことになる。ブンレツグランマに思いのたけをぶつけ、その様子を後で僕に言うことでだいぶストレスを緩和することが分かった。

僕としてはブンレツさんを助けたいという心情がある。そのためにできることは何でもしたい。ブンレツグランマの下の世話だって、意を決して手伝う、という心構え、の準備はしている。そういうことも加味して世田谷にいるのだが、どうも足を引っ張っているのではないかという気がしてならない。飯を食わしてもらい、洗濯もしてもらっている。できることといえば力仕事とパシリぐらいか。そんな生活を打破するために家事を覚えよう、いや覚えねば、明日から、と思った。