【ロシア宇宙庁飛行管制センター(モスクワ郊外)=佐藤貴生】国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した宇宙飛行士、野口聡一さん(45)らを乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」がモスクワ時間の2日午前7時25分(日本時間午後0時25分)、カザフスタンの草原地帯に着陸、地球への帰還を果たした。約5カ月半(163日)の宇宙滞在は日本人としては最長で、日本の宇宙開発の歴史に新たな1ページが刻まれた。

野口さんら3人のクルーはモスクワ時間の2日午前0時ごろソユーズの帰還用カプセルに移動し、ハッチ閉鎖後の午前4時過ぎにISSを離脱。大気圏再突入の約20分後、パラシュートで降下速度を落としながらカザフスタンの草原に着陸した。待機していた航空機や水陸両用車などを含む捜索隊が着陸地点に向かった。

野口さんら3人は無事が確認され次第、無重力環境で弱まった骨や筋肉を回復させるリハビリを個別に受け、約1カ月半をかけて地球の重力に身体を慣らしていく予定だ。

野口さんの宇宙飛行は2005年の米スペースシャトル搭乗以来、2回目。ISSの長期滞在は昨年の若田光一さん(46)に次いで日本で2人目。野口さんの宇宙滞在期間は前回飛行と合わせて計177日となり、若田さんの計159日を抜いて日本人最長となった。

野口さんは昨年12月21日、日本人初のソユーズのフライトエンジニアとしてカザフスタンのバイコヌール宇宙基地を飛び立ち、ISSの運用・維持管理を担当した。

日本の実験棟「きぼう」では、金魚のうろこの細胞を使って宇宙で骨が減るメカニズムを探るなど、素材や生命科学、環境分野などの科学実験を数多くこなしたほか、自身が被験者になって医学実験も行った。

4月7日から17日まではスペースシャトルに搭乗した山崎直子さん(39)と合流、共同で実験機材の搬入作業に当たった。日本人飛行士が宇宙で顔を合わせたのは初めてだ。

日本人飛行士は古川聡さん(46)が2011年春から、星出彰彦さん(41)が12年夏からそれぞれ約半年間、ISSに長期滞在することが決まっている。シャトルは今秋に退役し、ISSにはソユーズで往復する。

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